アルハンブラ、ガルネリウスのYUHKIによる『ULTIMA GRACE』、A・オルゾンも参加したシンフォ作

アルハンブラ、ガルネリウスの鍵盤奏者：YUHKIによるプロジェクト作。元ナイトウィッシュのシンガー：アネット・オルゾンを迎え、ベースはジェラルドの長谷川 淳、ギター＆ドラムはアルハンブラの面々が務めている。YUHKIが全曲を書き、劇的シンフォニック・メタルからネオ・クラシカル路線、洗練ポップ寄りまでを網羅。日本発だからこその曲想もあり、それをアネットが歌う面白さ、適度にテクを炸裂させるギター×鍵盤のソロ・バトルも聴きどころだ。ただ色々と詰め込み過ぎな演奏パートが、時にヴォーカルを置き去りにしているのと、たまに歌とバックが噛み合わないプロダクションの甘さが気になる…。

【文】奥村裕司