GOLGOTHA/W.A.S.P.

GOLGOTHA/W.A.S.P.

L.A.メタルの悪の華、15作目フル。前半はカラッと元気な、それでいて毒素も持ち合わせたアメリカン・ハード・ロック、後半は楽曲構成が複雑になって大いにシリアス味を帯び、名作『THE CRIMSON IDOL』(’92年)にも通じる雰囲気を醸している。どちらもW.A.S.P.らしく、違和感がないと同時に、ブラッキー・ローレス(vo, g)の作曲能力の高さが遺憾なく発揮されている。前々作『DOMINATOR』(’07年)から参加のダグ・ブレアー(g)は、クリス・ホルムズほどのキレもダレル・ロバーツほどの巧さもないが、オーソドックスなプレイはツボを外さないし、いい意味での無難さが楽曲に安定感をもたらしている。
(小澤明久)