スラップ奏法のやり方を教えてほしい!
ギターの教本等にはいろいろな奏法が記載されていますが、スラップ奏法の解説はあまり見たことがありません。
ネット上にはいろいろ情報がありますが、是非正しいスラップ奏法の練習法をご紹介下さい。
(キングスライム/20代/男性)
親指と人差指でリズムが取れるように練習してみて下さい
スラップは基本的に、親指で弦を叩く“サムピング”と人差指を弦に引っ掛けてハジく音を出す“プル”を使って弾く奏法で、チョッパーとも言われています。ベース・ギターにとって一般的な奏法ですが、ギターでやってもカッコ良いですよね。僕の場合トシン・アバシに憧れてスラップに興味を持ち、練習を始めました。 最初は普通のベースでよくやるフレーズから練習しました。
基本の構え方には、マーカス・ミラーがやる振り抜き式とレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー式とがあって、どういうタイプのスラップがやりたいかでスタイルを変えていきます。 ちなみに、マーカス式で有名なギタリストがトシン・アバシ、フリー式はMIYAVIさんです。
僕が始めたスラップはマーカス式だったので、今回はそちらで解説します。
まずは、基本的なスラップのやり方から。なお、動画や写真では8弦ギターを使用していますが、実際に使っているのは1〜6弦のみです。
まず親指で、6弦をすぐ上の5弦に向かって弾くように振り抜きます。これがサムピングです。この動画(ページ下)で僕がやっているフレーズの場合なら、振り抜いた後の親指を次の弦(5弦)に付けてしまって大丈夫です。
逆に、親指を上方向に振るアップもあります。ダウンとアップの練習を、1本の弦上で行なうといいでしょう。まずサムピングでしっかり音を出せるようになってください。
そして次は、人差指を使ってプルの練習です。人差指で、狙った弦をなるべく上に向かってハジきます。他の弦に間違えて当てないように。缶ジュースのプルタブを開ける瞬間を想像してみると良いと思います!
スラップの一番簡単なフレーズとして、オクターヴで弾くフレーズを紹介します(Ex-A)。6弦3フレットのG音をサムピング、1オクターヴ上の4弦5フレットG音のポジションをプルで弾いてみましょう。交互に弾いていけば、オクターヴ違いのスラップ奏法ができます!
そして動画では、左手のゴースト・ノートも含めた初級〜中級レベルのスラップ・フレーズを用意しました(Ex-1)。基本的なスラップ練習が行なえる上、ベースやギターの両方で使える便利なエクササイズになってます! 一番大事なのはリズムを崩さないことなので、まずは親指と人差指でリズムが取れるように練習してみて下さい。
上手く弾くコツは、特にギターの場合弦間が狭いので、サムピングの際に親指を他の弦に当ててしまわないようにすることです。ベースに比べギターは軽く叩いても音が出る分、ノイズや他の弦のミス・トーンなどが目立ちますので、そこを綺麗に出来るように意識していくといいと思います!