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ギターなるほどQ&A

奏法・理論・作曲

BPM=200に合わせて拍アタマから弾けるようになりたい!

アタマからテンポ200(BPM=200)以上の16分が刻めなくて困っています。どうしても弾き始めがテンポより遅く、2拍目か3拍目くらいにテンポに合うような感じになってしまいます。持続力はもうあるつもりなんですが…
何かいいトレーニング方法はありますか?

(愛犬メタル/20代/男性)

ギターを弾く前に、まず“体をBPM=200にしてみる”こと

“ズクズクズクズク…”と16分で刻むメタル・リフ。筆者もメタリカなどを必死にコピーしては右手をいじめ抜いてきました(笑)。今回はご質問を2つのテーマに分けて考え、実践エクササイズと共にレクチャーしていきたいと思います。動画と合わせて、参考にしてみて下さい。

まず、速いテンポで正確に弾くことについて。BPM=200で16分音符を刻むというのは、一般的に言って結構速いですよね。

生徒にも、「どうすれば速くなりますか?」「速くなるにはどういう練習をすればいいですか?」という質問をされたりします。その時にはよく「とりあえずメトロノームとか無視していいから、一度思いっきり自分の限界の速さで弾いてみて!」と言います。すると大体皆、力んだガムシャラなピッキングをすることになるのですが、実はその時のフォームが自分にとって一番、自然に速く弾きやすいはずなんですね。そこで、ステップ1として、まずは筋トレのようなつもりで、限界の速さでひたすら弾いてみて下さい! 多少雑になっても構いません。

次に、ステップ2。そのフォームで、メトロノームをゆっくりしたテンポに設定し、拍に合わせて丁寧に弾きます。ここでは、雑さが一切あってはいけません! 最速で弾いた時に出ていた「力み」をできるだけ取るように意識して弾ければ、100点です。これがステップ2です。

以降は、ステップ1とステップ2を交互に繰り返していきましょう。これがステップ3です。

力みがあると、速くは弾けても長時間弾くことは難しいし、メトロノームを使わずに最速で弾く練習だけをしていたら、ただの“雑なギタリスト”になってしまいます。逆に、メトロノームを使ってゆっくり丁寧に…という練習だけをしていても、いつまでも速くはなりません。交互に繰り返すのがいいんです! 実際に筆者はこの練習を行なっていました。

あと、BPM=200を目標にするなら、多少雑になってでも、205や210で練習してみるのもいいですよ。当たり前ですが、200が少し楽に感じられます(笑)。

では次に、「拍アタマからテンポが合わせられない」について提案したい練習方法です。

まず、メトロノームを弾く予定のテンポ(ここではBPM=200)で鳴らしたら、ギターを弾く…のではなく、その前に体をテンポに合わせて動かしましょう。足を踏みならしてリズムを取る…とよく言われますが、体全体で取ってほしいですね。ギターを弾くよりも前に、まず体を“BPM=200”にするんです! 

そのまま今度は、右手をピッキングの構えにして、16分音符を刻む格好で“タカタカタカ…と空振りしてみましょう。自分の体や右手がBPM=200のリズムにしっかり乗れたな…と思えてから、実際にギターで刻み始めて下さい。

実は人間の体って、右手だけでリズムをとるっていうのはすごく難しいことなんですよね。このように、演奏する前からしっかり体全体でリズムを取っておくと、最初からばっちりリズムにハマったプレイができるのではないでしょうか。

プロのライヴなどでも、曲が始まる前や曲中でも、体でリズムを取っているシーンをよく見かけます。これは速いテンポでも遅いテンポでも関係なく、楽器を演奏する上でとっても大事なことだと思います!

最後に、16分音符のエクササイズを2種類用意してみました。

Ex-1は6弦のみを使ったリフです。ブリッジ・ミュートをかける部分とかけない部分の違いをはっきり表現できると、よりメタリックなニュアンスが出ると思います。Ex-2は6〜4弦を動くので、難易度が少し上がっています。弦移動しながらでもブレない右手を手に入れて下さい。コード・トーンを弾いていくメロディアスなフレーズなので、リフでもソロでも応用できそうですね。

一緒に刻みまくりましょう!

Ex-1 6弦のみを使って弾く16分刻みのフレーズ

Ex-1 6弦のみを使って弾く16分刻みのフレーズ

Ex-2 弦移動しながらコード・トーンを16分で刻むフレーズ

Ex-2 弦移動を伴ってコード・トーンを16分で刻むフレーズ