去る3月13日、14日の2日間、Freedom Custom Guitar Researchが東京・町屋にあるショールームにて、新製品発表会を開催した。今回の発表会は関係者のみ入場を許され、一般には公開されないものだった。YG取材陣は特別に取材を許可されたので、その模様をお伝えしよう。
今回発表されたのは、2012年にリリースされたHYDRAシリーズのヴァリエーション・モデルとなる「HYDRA CLASSIC」。CLASSICという名が表すように、本機はHYDRAのモダンなスペックをベースとしつつも、伝統的なルックスを持った味わい深いモデルだ。
HYDRA CLASSICの魅力のひとつが同ブランドの他のモデルと同様、スペックをある程度自由な範囲で選択可能となっている点。その中でまず注目したいのが、今回から選択可能となったメイプル指板とアッシュ・ボディーの採用だろう。これによりボディーはアルダー2ピース/ライト・アッシュ2ピースのいずれか、指板はインディアン・ローズウッド/メイプルの選択が可能となり、より自分の好みに近いモデルを入手できるようになったというわけだ。
また、HYDRAとの違いとして、前述したようにクラシカルなルックスもポイントのひとつ。ボディー・トップにフレイム・メイプルやキルト・メイプルを採用し、シースルー・フィニッシュが目を惹くHYDRAの豪華なルックスとは対照的に、HYDRA CLASSICはBlackや2 Tone Sunburstをはじめ、Lake Placid Blue、Burgundy Mistといった伝統的なフィニッシュを主軸に据えつつも、The Monster Seriesとネーミングされたフリーダム独自の新しいメタリック系カラーも取り揃えている。ネックの塗装にはニトロセルロース・ラッカー・フィニッシュを採用して、味わいのある風合いが堪能できる。ちなみにトレモロ・ユニットはウィルキンソン:VG300がデフォルトの仕様となっているが、これもHYDRA同様にロック式トレモロ・ユニットの選択も可能だ。
そして何と言ってもHYDRAシリーズのサウンドの肝となる、ARIMIZO&1 Point Jointを本機種でも採用。セット・ネックとボルト・オン両方のジョイント方式のエッセンスを抽出し、同社が長年カスタム・ギターを製作してきた中で蓄積してきた膨大なデータと融合することで新たに生み出したこのジョイント方式。タイトで抜けの良いサウンドから倍音豊かな暖かみのあるサウンドまでレンチ1本でアジャストできる驚異のシステムは、一度はまってしまえば抜け出せなくなる魅力で溢れている。
なお、このHYDRA CLASSICは3月末には全国の同ブランド取り扱い各店に入荷される模様。ぜひその手にとって、本機の魅力を味わって欲しい。
そして、ヤング・ギター5月号の誌面でもHYDRA CLASSICが登場する予定だ。どのような形でフィーチュアされるのかは、発売日までお楽しみに!
HYDRA CLASSIC詳細
http://www.freedomcgr.com