SSL-5 Custom Staggered
“SSL-1 Vintage Staggered”の改変ヴァージョンとして開発されたピックアップであり、最初は“SSL-1C”という名前が付けられていた(Cは“Custom”を意味する)。コイルの巻き数を増やすことで出力をアップした結果、より長いサステイン、より優れたプレゼンス成分やハーモニクス、そしてより激しい攻撃性を獲得。アーティストの使用では特にデイヴ・ギルモアが有名で、彼の愛用するブラック・ストラトキャスターに搭載されたそのサウンドを、ピンク・フロイドの名作『THE WALL』(1979年)で聴くことができる。ちなみに今回のサウンド・サンプルでは、フロント/センター/リアに“SSL-5”をそれぞれ搭載し、5ウェイ・ピックアップ・セレクターで切り替えながら演奏した。
サウンド・サンプル 試聴
サンプル音源 1:
(リア)0:01〜0:11
(センター)0:12〜0:24
(フロント)0:25〜0:36
(フロント+センター)0:37〜0:46
(センター+リア)0:47〜
アンプのセッティング
サンプル音源 2:
(リア)0:01〜0:13
(フロント)0:14〜0:23
(フロント+センター)0:24〜0:36
(リア)0:35〜0:40
(センター+リア)0:41〜
アンプのセッティング
SSL-5 Custom Staggered
●ポジション:全ポジション共通 ●マグネット:アルニコVロッド ●直流抵抗:12.9kΩ/6.60kΩ(※タップ時)●レゾナント・ピーク:4.90kHz/6.00kHz(※タップ時) ●ベース:5、ミドル:4、トレブル:7 ●ケーブル:2芯 ●出力:高い ●価格:¥13,650 ※左用、タップ仕様、逆巻き、逆磁極のモデルはそれぞれ受注生産(¥17,325)
試奏者及びレコーディング環境について
幅広いプレイ・スタイルを持つ実力派天然系ギタリスト。音楽学校MI JAPANにて教鞭を振るう他、BABYMETALなどのサポートでも活躍中。著書『アドリブ・ギター虎の巻』シリーズは累計10万部超!
ギターはナビゲーターの“LP”シェイプおよび“ST”シェイプを使用。
ピックアップの交換作業は、ESPギタークラフト・アカデミーの林 宏樹先生が担当。ギターの調整は各ピックアップのキャラクターに合わせて、臨機応変に変えてもらった。
アンプはマーシャルJVM410H を使用。レコーディング時はスピーカー・キャビネットを使用せず、リア・パネルに搭載されているEMULATED LINE OUTの信号から、直接レコーダーに接続した。
INFO
セイモア・ダンカン公式サイト