ギター・ストラップでエフェクトを操れ! CASIO DIMENSION SHIFTER

ギター・ストラップでエフェクトを操れ! CASIO DIMENSION SHIFTER

動きの自由度、複合的な音作り

“G-SHOCK”を始めとする腕時計や、電子鍵盤楽器などで知られる日本の電気メーカー、カシオ。そんな同社からギター向けの製品として、前代未聞のギアが発表された。早速その正体に迫ってみよう。

“DIMENSION SHIFTER”は、ギター・ストラップに取り付けるトランスミッターと、ペダル型レシーバーのセット。本体部をストラップとギターの間に取り付け、ギターを下げるなどの動きで本体を伸縮させることにより、その動きを無線で受信したレシーバーが、接続したエフェクト機器のパラメーターなどを変更する。つまり通常はエクスプレッション・ペダルで行なっているようなエフェクト操作を、ストラップの動きによって再現する機器と言えるだろう。

CASIO DIMENSION SHIFTER
ギター・ストラップに取り付けるトランスミッター(左)とペダル型レシーバー(右)。両者はBluetoothで送受信する。

エクスプレッション・ペダルを用いなくても良いメリットは、まず動きの自由度。ステージでペダルボードから離れたりした場合でもエフェクト操作が可能になる。ストリート・ミュージシャンなどは、より自由なパフォーマンスが可能になるだろう。さらに、エクスプレッション・ペダルが担当しているエフェクト以外のパラメーター・コントロールが可能になる。例えばエクスプレッション・ペダルでディレイ・レベルを上げつつ、本機の操作でリヴァーブのディケイを増やしていく、モジュレーションのレイトやデプスなどを変更していくといった、複合的な音作りをリアルタイムで行なえるわけだ。現在の音楽シーンではエフェクトはオンにして終わりではなく、プレイやアンサンブルのテンションなどに合わせて“演奏”するように変化させていく手法も広まっている。そういった表現にも役立つギアだ。

動作図
本機の動作イメージ。エフェクトのどのパラメーターを操作するかは、ペダル側で設定する。

CASIO部分写真1
本機を装着しての演奏イメージ。実際のパフォーマンスはYouTubeチャンネルの動画もチェック!

“日本のものづくり”精神がみられる独自の発想

本体は下部の締め付けを変えることで、ギターの重量やストラップ長などに合わせた伸縮力の調整が可能。重量は150gと軽量で、さほど違和感は覚えないだろう。また本体のHOLDボタンやレシーバーのフットスイッチにより、エフェクト効果のホールドなども可能。曲のエンディングなどでリヴァーブを最大にし持続させるといった幻想的な演出にも応えてくれる。

電池
本体の電源は単4電池が2本。電池ボックスは裏にある。

試奏では様々なタイプのエフェクト・ペダルを接続してみたが、どれも操作感や反応は良好だった。どのパラメーターを本機にアサインするかなど、ペダル側の設定は必要なものの、様々な可能性を示唆してくれたのは間違いない。もちろん、エクスプレッション・ペダルとはまた違った意味で、操作するのには慣れが必要だ。

品質の高さだけでなく、独自の発想で世界を驚かせてきた“日本のものづくり”。カシオが新たに挑んだ本機にも、その精神性が脈々と流れているように感じた。頼もしい限りだ。

試奏動画:CASIO | DIMENSION SHIFTER

CASIO | DIMENSION SHIFTER 製品概要

●出力端子:[レシーバー]出力ジャック(標準ステレオ)
●スイッチ:[トランスミッター]電源、反転/ペアリング、
保持/キャリブレーション、
[レシーバー]TRS選択、モード、タイプ、極性、保持
●コントロール:[レシーバー]最小値設定ノブ
●通信規格:Bluetooth 5.1 ●通信距離:最大10m
●電源:[トランスミッター]単4アルカリ電池×2、
[レシーバー]ACアダプター
●サイズ:[トランスミッター]50(W)×120(D)×25.5(H)mm、
[レシーバー]60(W)×115(D)×40(H)mm
●重量:[トランスミッター]約150g、[レシーバー]約145g
●価格:36,300円(税込)

製品情報:DIMENSION SHIFTER | CASIO