最大の違いは648mmスケール
“MAVERICK”は、ESPが’80年代に発表したニューヨーク・シリーズの改良モデルとして1989年に誕生。ボディをダウン・サイジングし、628mmスケールを採用した1本で、その後マイナー・チェンジを経て2008年には27フレット仕様という独自のキャラクターを獲得したギターだ。その“MAVERICK”が現代的なアレンジを加えて新生。早速その実力を見てみよう。

従来モデルとの最大の違いは648mmスケールを導入したことと、ボディにブラック・チェリーを採用したこと。アルダーとメイプルの特徴を併せ持ったようなこの材は、締まった中低域と抜ける高域を実現。ロング・スケールになったことでサウンドの張りもアップし、アンサンブルの中でもタイトな存在感を発揮するギターとなった。
ピックアップはセイモア・ダンカンのシングル・サイズ・ハムバッカー“SCR-1n Cool Rails Strat”をネック側に、ややドンシャリ傾向の“TB-14 Custom 5 Trembucker”をブリッジ側に搭載。トーン・ノブを引っ張ることで両ピックアップがコイル・スプリットされ、シャープな音色を得ることもできる。何より特徴的なのは、やはり27フレットという広い音域だ。最高音のG音はハーモニクスなどとも異なる実の詰まったサウンドで、通常のギターでは得られない特異な表情を生み出してくれる。1弦側の深いカッタウェイや、丸くカットされたうえ傾斜が付けられたジョイント部の形状などもあり、ハイ・ポジションの演奏性も高く、積極的に高域を攻めたくなるギターだ。
本記事写真のモデルは日本ペイントが開発したマジョーラという偏光塗料を用いた“Andromeda-II”というカラーで、光が当たる角度によってきらめくブルーやパープルなど様々な色彩を見せてくれる。サウンドとルックス両面で強烈な個性を放つ1本だ。



試奏動画 ESP | MAVERICK
製品概要 ESP | MAVERICK
●ボディ:ブラック・チェリー
●ネック:ハード・メイプル(3ピース)
●フィンガーボード:エボニー
●ジョイント:ボルト・オン
●フレット数:27
●スケール:648mm
●ブリッジ:フロイドローズ“Original”
●ピックアップ:セイモア・ダンカン“SCR-1n Cool Rails Strat”(ネック)、“TB-14 Custom 5 Trembucker”(ブリッジ)
●コントロール:マスター・ヴォリューム、マスター・トーン(兼コイル・スプリット・スイッチ)、3ウェイ・ピックアップ・セレクター
●価格:¥638,000(税込)



