ELUVEITIE / ORIGINS

今年６月に初来日を果たした、スイス出身フォーク・メタラーの6th。彼らの根幹テーマであるケルト神話をこれまで以上に深く掘り下げた（科学者や大学と共同研究したという）内容となった本作は、デス・メタルの攻撃性に重きを置いていた前作に比べ、フォーク／トラッド色を濃くした印象。テーマへのより深い考究がアグレッションとフォーク要素の棲み分けを促進しており、作風をより深淵なものへと昇華させている。メタル然とした力強いギター・リフとトライバルな楽器が生み出すフォーク・メロディーの融合度も、ここにきてさらに広がりを見せている。ハーディ・ガーディを操るアンナの活躍にも注目！
（新垣新哉）