5月2日、ウルフギャング・ヴァン・ヘイレンのMAMMOTH WVHが新曲「The End」を発表した。同時に、ホラー映画スタイルのミュージック・ビデオも公開された。
「The End」はアドレナリン全開のロック・ナンバーであり、ウルフギャングの音楽においてファンに支持されてきた特徴的なリードギターのリフで幕を開ける。アンセミックなイントロから、力強いヴァースのメロディへと展開し、すべてのパートがウルフギャングと長年のコラボレーターであるマイケル“エルヴィス”バスケットによって丁寧に作り込まれている。印象的なヴォーカル・メロディが支えるコーラスでは、「Take your hand in mine and watch the end with me(君の手を取り、共に終わりを見届けよう)」というメッセージが響く。
楽曲についてウルフギャングは次のように語っている。
「“The End”のイントロにあるタッピングのアイデアは、MAMMOTH WVHを始める以前から温めていたもので、この作品世界にぴったりハマると感じていたんだ。テクニカルだけど、同時にメロディアスでコントロールされた仕上がりになった。今作では新たな試みにも取り組んでいて、『The End』を完成させたとき、これは特別なものになると確信したんだ」
シングルのリリースに合わせて公開されたミュージック・ビデオは、音楽映像としては非常に珍しいスケールで制作されたもので、まさに歴史に残る作品といえる。ウルフギャングは、1996年の名作映画『FROM DUSK TILL DAWN』を現代風に解釈すべく、伝説の映画監督ロバート・ロドリゲスとタッグを組んだ。物語は、場末のバーでライヴを行なうようブッキングされたロック・バンドが、ダニー・トレホ演じるクラブのオーナーから不吉な警告を受けるところから始まる。バンドは警告を無視し、事態は急転直下で悪化。ラストには、これまでのMAMMOTH作品の世界観とつながる意外な展開が待ち受ける。
ビデオにはスラッシュ、マイルス・ケネディ、そしてウルフギャングの母であるヴァレリー・バーティネリも登場。ホラー特殊効果の巨匠グレッグ・ニコテロが、ゾンビ、狼男、吸血鬼などのクリーチャーを生み出し、ライヴ会場の観客に死の結末をもたらす。
短期間の5月公演によってMAMMOTHへの期待が高まる中、バンドは秋のヘッドライナー・ツアーを発表した。“The End Tour”は10月31日に開幕し、12月7日まで約5週間にわたって開催される。ツアーでは、ラスベガス(11月1日)、アトランタ(11月8日)、モントクレア(11月14日)、シカゴ(11月26日)、テンピ(12月6日)など、全米各地を巡る予定である。長年の友人であるマイルスがスペシャル・ゲストとして同行する。チケットは5月5日よりアーティスト先行販売、5月9日より一般発売開始。チケットおよびVIPパスの詳細はバンドの公式ウェブ(www.mammoth.band)で確認できる。
なお現在、ウルフギャングはMAMMOTHの3作目となるフル・アルバムに向けて前進している。