話題沸騰中のマーシャル“Overdrive Pedal”シリーズを、トップ・プロの方々に試奏してもらう連載企画の第二弾をお届け。今回登場していただくのは、ジャンルの垣根を飛び越えて唯一無二の音を鳴らすバンド、ORANGE RANGEのギタリスト:NAOTO。彼のマーシャル・ペダルのインプレッションやいかに!
※この記事はヤング・ギター2025年8月号に掲載された誌面記事を元に制作されたものです。
今回試奏してもらった2機種
JCM800 LEAD SERIES

- 入出力:
- インプット、アウトプット
- コントロール:
- GAIN、SENSITIVITY、TONE、VOLUME
- スイッチ:
- オン/オフ
- 電源:
- 9V電池、ACアダプター
- サイズ:
- 101(W)×131(D)×52(H)mm
- 価格:
- ¥29,700(税込)
JVM DISTORTION & NOISE GATE

- 入出力:
- インプット、アウトプット
- コントロール:
- VOLUME、TONE、GATE、GAIN
- スイッチ:
- オン/オフ
- 電源:
- 9V電池、ACアダプター
- サイズ:
- 101(W)×131(D)×52(H)mm
- 価格:
- ¥29,700(税込)
JCM800
「ポップスなどにも使えるし、実機アンプの荒々しい良さもある」

普段はコンボ・タイプのチューブ・アンプをメインで使っているんですが、レコーディングでは実機のJCM800アンプを使うこともあるんですよ。特にクランチ・サウンドの時は、ファースト・チョイスという感じなんです。で、この“JCM800”ペダルはちょっと高音が刺さる感じが実機と似てますね。でも実機は“ロックしか弾いちゃダメ!”みたいなじゃじゃ馬感がありますけど、これはもっと使いやすい音だと思います。ポップスなどにも使えるし、それでいてJCM800アンプの荒々しい良さもある、みたいな。今はストラトキャスターがメインなので、あまりトレブリーになり過ぎないようなセッティングにして使うとバッチリですね。
それからもっと歪ませたい時は、実機だと歪み系のエフェクターを追加したりしますけど、この“JCM800”ペダルだとGAINを上げれば単体で十分な歪みが得られるっていうのも便利でいいです。そういう意味でも、実機にはない良さがあると思いました。
今回ソリッドステート・アンプで試奏しましたけど、かなり真空管アンプっぽさが出るという感じです。マーシャルの良さって、音がコンプレッションされて粒立ちが揃うところだと思っているんですけど、その感触がありますね。
NAOTOお気に入りセッティング

JVM
「クセがないので全方位的な音楽ジャンルをカヴァーできそうな感じ」

JVMアンプは使ったことがないので実機との比較はできないですけど、この“JVM”ペダルは“JCM800”ペダルとはまたキャラが違って、かなりモダンでハイ・ゲインな感じですね。良い意味でクセがないので、個人的にはこっちの方が使いやすいかも(笑)。クセがないぶん歌の邪魔をしないので、メロコアなんかをやるのに向いているんじゃないかな。ちなみに僕は普段、マーシャルのディストーション・ペダルの“Shredmaster”を愛用しているんですけど、それと歪み方が似ていますね。トーンは若干違いますけど、低音が潰れない感じとか歪みの粒のサラサラ感が近い印象です。ソリッドステート・アンプでこの感じが出せるのはすごい。イナたい感じが好きな人には物足りないかもしれないけど、全方位的な音楽ジャンルをカヴァーできそうな感じがありますね。
あと、実はノイズ・ゲートというものを一度も使ったことがないんですけど、このGATEの効きには驚きました。僕は普段そこまで歪ませないし、音の余韻も楽しみたい方なのでそこまで強くかける必要はないかもしれないですけど、GATEノブを上げると完全にノイズを切ってくれるので、シングルコイル・ピックアップですごく歪ませる人とかにはとても便利だと思います。
NAOTOお気に入りセッティング

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