アーティスト名 | LOUDNESS ラウドネス |
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アルバム名 | 2・0・1・2 2・0・1・2 |
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前作『EVE TO DAWN 旭日昇天』(’11年)でデビュー30周年を迎えたラウドネス。本作はつまりオーヴァー30の、スタジオ盤通算25枚目になる。
まず高崎のギターに関して。本人は特に意図しなかったようだが、意欲は明らかにアゲアゲ。「2枚分弾いた」という前作に迫っているが…、ただ今回、それ以上に注目したいのは、楽曲スタイルの豊富さだ。特に、ヘヴィな曲が続く前半から中盤以降。ギターでシタール風のサウンドを出した(⑧のアウトロとして収録された)⑨、若いラウドネス・ファンは新しいと感じるであろう⑩、不思議な世界の⑪、イントロ・リフが’60年代クリームを思わせる(!?)初回プレス盤限定のボーナス⑫…、これらによって、アルバムからは余裕という名の幅が感じられる。無論それは、前半〜中盤の猪突猛進タイプがあってこそ。その対比の結果、アルバム1枚に深みを感じる人が多いはずだ。こうした曲を生んだ背景の1つに、新しいラウドネスのケミストリーが挙げられる。
「アンパンのドラムを聴いてる内に、こいつのスピード感やグルーヴをもっと活かした方が良いと思って、その方向に舵を取った。結果、今までだったら書けなかったような曲ばかりになったと思う」
この高崎の話がすべて。オーヴァー30を迎え、やはりバンド内部は変化を始めている!?
(福田真己)