8:18／THE DEVIL WEARS PRADA

米オハイオ州のクリスチャン・メタルコア・バンドによる、レーベルを移籍しての５作目。’12年に脱退したキーボーディストの後釜を入れずに完成した今作だが、サウンド面ではキーボードレスという選択はせずに、サポート奏者を起用することでこれまでのドラマティックでメロディックな暴虐サウンドが維持されている。が、音作りも含めたギターの細かな動きに注視してみると、シンセに大きく頼らずともギターの表現力を高めることでドラマ性を打ち出そうとしているように思える箇所もチラホラ…。今後のギター２人の成長如何によっては、バンドの過渡期の音だったと呼ばれる１枚になるのかもしれない。
（菅原健太）