アーティスト名 | LACUNA COIL ラクーナ・コイル |
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アルバム名 | BROKEN CROWN HALO ブロークン・クラウン・ヘイロー |
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男女ツイン・ヴォーカルを擁する欧州ゴシック・メタル勢の中で、唯一全米市場でもブレイクを果たしたイタリア産メランコリック達人の7作目。かつてその成功の鍵となった’00年代初頭のUSオルタナ・メタル愛を今なお熱心に深化させており、重く澱んだヘヴィ・ロック音像に哀切メロディーが映える。本場米国では一過性の流行だっただけに、このスタイルの洗練はむしろ貴重とさえ言える。ギターはリフ展開による重さ厳しさの演出にほぼ専念。この割り切りが彼らの歌モノ路線の要でもある。本作完成後にデビュー時から長らく続いたツイン・ギター体制が崩れギター1本編成になったそうだが、影響は小さかろう。
(平野和祥)