テクニカル派ギタリストの国内最高峰として、デビュー以来メタル・シーンを牽引し続けるSyu(ガルネリウス)。彼の強靱なプレイを支えるシグネチュア・モデルのニュー・ヴァージョン、その名も“Crying Star-Classic VETELGYUS”の一般リリースが決定した。
そこで今回はその最新機種も含め、彼が愛用してきたギターのうち5モデルを用いて、スペシャルなデモンストレーションを撮影。そのサウンドの違いをじっくりと体感してみてほしい!
CRYING STAR
アルバム『Beyond the end of despair…』(2006年)の制作終了後に完成した、Syu初のシグネチュア・モデル。デビュー直前からマホガニー・ボディーが好みだったSyuだが、同アルバムのレコーディング時に借りて使用した“MV”の魅力にハマった結果、アルダー・ボディー&メイプル・ネックを採用することになった。シェイプはESPの伝統的モデル“Random Star”を基本としつつ、質量を増やす方向にリデザインされている。
CRYNG STAR CLASSIC
元々は「“P-90”タイプのピックアップを搭載したギターがほしい」というところから開発がスタートしたギターだが、結局のところ完成版ではハムバッカーになってしまったという面白い経緯を持つモデル。ボディー&ネックにマホガニーを使用し、セット・ネック・ジョイントを採用することで、従来の”CRYING STAR”とは全く異なるテイストを持つギターへと変貌している。
CRYING STAR-PHOENIX
アルバム『PHOENIX RISING』(2011年)のイメージに合わせて製作されたモデル。ボディー全体とヘッド前面に施された、レッド・フレーク・フィニッシュが強烈なインパクトを放っている。スペック的には“CRYING STAR-REBEL”を基本に、フロイドローズ・トレモロを搭載し、ピックアップを変更したものと言うことができる。
CRYING STAR-REBEL 改
「“CRYING STAR-REBEL”のボディーをマホガニーにしたらどうなるのか?」という発想で実験的に作られたモデル。ブリッジをチューン・O・マティック・タイプからフィックスド・タイプに変更、ナットも牛骨からブラスにするなど、様々な改造が施されている。ESPからは2014年6月までの期間限定モデルとして販売された。
CRYING STAR-CLASSIC VETELGYUS
“CRYING STAR CLASSIC”を現代的なスタイルにアップデートしたモデルで、アルバム『VETELGYUS』(2014年)のレコーディングでも用いられた。ソリッド・ブラック・カラーにミラー・ピックガードというルックスが、初代“CRYING STAR”を彷彿とさせる。