Anecdote of the Queens／NOZOMU WAKAI’S DESTINIA

デビュー作『REQUIEM FOR A SCREAM』（’14年）が大いに話題となったギタリスト、若井 望が放つミニ・アルバム。音楽性の軸をメロディアスなヘヴィ・メタルに置きつつ、多彩なマテリアルを揃えたことで、巧みなギター・プレイの魅力がより分かりやすく伝わる仕上がりに。前作でコーラス参加していたライトブリンガーのFukiと声優として著名な榊原ゆいをメイン・ヴォーカルに起用。彼女達がこれまで見せてこなかった特性を引き出したのが見事だ。ブリザードの寺沢功一（b）と44MAGNUMの宮脇知史（dr）によるリズム隊も盤石。期待に応える傑作である。ボーナス・トラックではロブ・ロックの絶唱も。
（土屋京輔）