アーティスト名 | LUCY'S CROWN ルーシーズ・クラウン |
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アルバム名 | COLOURED RAIN カラード・レイン |
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紅一点のルーシー・ブルー(vo, key)率いる豪州産4人組の2作目。ギターの音圧やサウンド・プロダクションにも’90年代初頭のシアトル・サウンドへの憧憬を滲ませたピュアなグランジ・ロックは、眩しく思うほど純真だ。コートニー・ラヴっぽい声質を含めてホールを想起させる部分は多いが、シンプルなグランジ・スタイルを崩さぬ形で鍵盤を入れた曲が複数あるのがこのバンドの要だろうか。チェンバロ入りの「Skinn」を始めいずれの鍵盤の音色も格調高く、ラフなバンド・サウンドと知的な鍵盤のギャップの妙味が実にユニークに響く。1月23日には4度目の来日公演を敢行するが、グランジ世代はいかが?
【文】菅原健太