アリス・イン・チェインズのジェリー・カントレル、ソロ新作と先行シングル「Atone」を発表

アリス・イン・チェインズのジェリー・カントレル、ソロ新作と先行シングル「Atone」を発表

アリス・イン・チェインズのギタリスト兼シンガー:ジェリー・カントレルが、ソロ・アルバム『BRIGHTEN』を10月29日にリリースする。また、それに先駆けて1stシングルとなる「Atone」がミュージック・ビデオと共に先行配信されている。

新作について、ジェリーは次のように語っている。
アリス・イン・チェインズには34年近くいるし、俺は以前からバンドを最優先にしているけど、別のことを探求し、増えていく作品に新たな章を加えるのもいいもんだよ。前回のバンドのツアーが終わってから、自分のアルバム制作の可能性に向けて力を注いだんだ

レコーディングでは、ジェリー本人がギター、ベース、ヴォーカル、キーボードを担当。また、ガンズ・アンド・ローゼズのベーシスト:ダフ・マッケイガンや、元ディリンジャー・エスケイプ・プランのシンガーとして知られるグレッグ・プチアート、ポール・マッカートニーのドラマーを務めるエイブ・ラボリエル・ジュニアなど、合計10名のミュージシャンが参加している。

先行配信された「Atone」は、アリス・イン・チェインズでのヘヴィネス志向ではなく、土臭く、哀愁漂うポスト・グランジ的なサウンドが特徴的なバラード・ナンバーだ。楽曲の冒頭から絶えず続くアルペジオ・フレーズは、アコースティック・ギターとエレクトリック・ギターのクランチ・サウンドをミックスしたような音作りが印象的。このフレーズを土台に、ワウやフェイザー、トレモロなどの多様なエフェクトを駆使したバッキング/リード・パートが展開されていく。しかし、それらはすべて、あくまでもヴォーカルを引き立てるためのプレイに終始している。こうした巧みな音使いや楽曲の組み立ては、彼の天賦の才とベテランとしての経験が為せるわざだと言える。

ソロとしてのアルバム・リリースは『DEGRADATION TRIP』(2002年)以来、実に19年ぶりとなるジェリー。「Atone」を楽しみつつ、過去作を聴きなおしたりしながら新作の発売を待とう。

ジェリー・カントレル公式インフォメーション
https://jerrycantrell.com/