アーティスト名 | KULA SHAKER クーラ・シェイカー |
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アルバム名 | K 2.0 K 2.0 |
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’96年、クーラ・シェイカー登場の衝撃は非常に大きく、新人ながら洋楽誌でも表紙級という破格の扱いだった。セールスもそれに伴い、日本では爆発的ヒットを記録。その後、英国で失速以降も日本のファンは彼らを支え続けた。本作は前作から6年ぶり、デビュー20周年、再結成10周年の節目にあたる通算5枚目で、ご覧のようにタイトルは原点回帰を連想させるもの。デビュー時の迸るエナジーはここにはないが、紆余曲折を経たからこその滋味深さならある。インド音楽や’60年代ロック——自らのルーツを一層掘り下げた、今の彼らを切り取ったアルバム。そうした意味でも、狙ったようなあざとさは微塵もない。
【文】小口正貴