Eve to Dawn 旭日昇天/LOUDNESS

Eve to Dawn 旭日昇天/LOUDNESS
アーティスト名LOUDNESS
ラウドネス
アルバム名 Eve to Dawn 旭日昇天
Eve to Dawn 旭日昇天

CD | 徳間ジャパン | 9月14日発売

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’81年のデビュー作『THE BIRTHDAY EVE〜誕生前夜〜』から今年の11月で30周年を迎えるラウドネス。“EVE”繋がりの本作品はその記念であり、同時に、鈴木“アンパン”政之(dr)を迎えた前作からの新布陣で本格的にラウドネスの新しい扉を開ける…という、ポジティヴなステイトメントである。
前作『KING OF PAIN 因果応報』(’10年)との相違はまず、高崎がソロ弾きまくりだという点。前作はご存知の通り、「俺のギターはリフあってのもの。ギター・ソロが注目されてきたけど、本来はリズム・ギターのサウンドとアタック感こそが、高崎 晃そのものだと思う」という考えから、リフ勝負、そしてソロ・パート排除…の姿勢を貫いた。その意味で、極めて特異な挑戦的アルバムだったと言える。対して今回は、その揺り返しということなのか、本人曰く「2枚分弾いた」。高崎節が炸裂のスリリングな速弾き②③⑦、曲自体が独特の雰囲気を放つギター・インスト⑧など、内容的にも濃いソロは、間違いなく作品の肝である。
ただ、「俺のギターはリフあってのもの」という言葉は、本作にも当てはまる。しかも、ツー・バスが際立つ②、キャッチーで痛快な③、初期を感じさせる⑤、変化に富んだ⑦など、様々なスタイルのリフが収録された点が特筆だ。時代と共に進化してきたラウドネスのリフ、その最新トレンドが聴ける。
(福田真己)