[イベント・レポート]ジャンルカ・フェロ ギター個人レッスン&クリニック

[イベント・レポート]ジャンルカ・フェロ ギター個人レッスン&クリニック

去る6月20日、新宿のスタジオ・ヴァンテージにて、イタリア屈指の8弦ギタリスト:ジャンルカ・フェロによるYG主催のギター・イベントが行なわれた。ここでは夜のクリニックを中心に、その模様をお伝えしよう。

当日の日中にはジャンルカとマンツーマンによる個人レッスンが行なわれ、夜はレッスン受講者も交えた限定数を対象としたギター・クリニックを開催。平日であるにもかかわらず、会場には多くの参加者が訪れた。定刻にジャンルカが登場し、簡単な挨拶を済ませると早速デモンストレーションがスタート。演奏するその手に全員の視線は釘付けだ。複雑なリズムやコードが入ったバック・トラックの上で彼が奏でる旋律はとても美しく、しっかり前に抜けてくる音でなめらかかつ正確なシュレッド・プレイや巧みなリフ・ワークをみせ、その演奏技術の高さを印象付けていた。

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演奏の合間にはトークの時間が設けられた。まずは機材紹介。今回ジャンルカが使用しているのはE-IIの8弦ギターでホワイト・カラーの“HRF FR-8”。フロイドローズのトレモロ・ユニット付きだ。アンプはイタリアのアンプ・ブランドで彼がエンドースしているDVマークのモデリング・アンプ“Multiamp Mono”、足元には同“Multiamp Midi Pedalboard”が置かれていた。

質疑応答のコーナーでは、得意とするタッピングのコツについて聞かれ、自身がいつも行なっていると言うウォーミング・アップのフレーズを紹介してくれたが、難易度はかなり高く参加者を驚かせていた。ポリリズムの捉え方に関しては「異なる公転周期で回転している複数の惑星が、ある時ぴったり同じ位置に揃うようなもの」と、ジャンルカならではのセンスが感じられる表現を交えながら実演解説する場面も。他にも、影響を受けたギター・ヒーローや弦のゲージなど、様々な質問が寄せられ、演奏時や写真などで見せるシリアスな印象とは裏腹のイタリア人らしい(?)陽気な笑顔で回答に応じていた。

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ラストは、この日司会進行と通訳を務め、音楽面でもジャンルカをバックアップしていたスペシャル・ゲストのISAOが演奏に加わり、ジャンルカとのギター・バトルが披露された。エモーショナルでハイ・テンションなISAOと、ケミカルで浮遊感のあるジャンルカという2人のプレイ・スタイルを楽しめた上、2人とも同じE-IIの8弦モデルを使っていることで両者の個性がより一層明白になっているようにも感じられた。

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こうして、約90分にわたるクリニックが終了。その後ジャンルカは参加者との記念撮影やサインに応じ、共に楽しい時間を過ごしていたようだった。

このクリニックの様子を写真やダイジェスト動画を公開しているので、興味のある人は下記よりチェックしてみてほしい。ご来場いただいた方々にはこの場を借りて厚くお礼申し上げると同時に、今後このようなイベントが開催される際には是非また多くの方にご参加いただきたい。