アーティスト名 | SUGIZO SUGIZO |
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アルバム名 | ONENESS M ONENESS M |
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LUNA SEA/X JAPANのSUGIZO(g, violin)によるソロ活動20周年記念作品で、全曲に豪華ゲスト・ヴォーカルを迎えたフィーチュアリング・アルバム。「音楽的にも人間的にもリスペクトできる人達」にオファーしたと語られ、各々の特性を知るからこその、シンガーと楽曲の見事なマッチングにまずは唸らされた。盟友RYUICHI(LUNA SEA)が歌うスケール感溢れる(1)で幕を開け、川上洋平([Alexandros])、京(DIR EN GREY他)、K Dub Shine、TERU(GLAY)、Toshl(X JAPAN)、TOSHI-LOW(BRAHMAN)、辻 仁成、清春(サッズ他)らの参加曲が続き、最後をMORRIE(DEAD END他)の崇高な歌声で締める辺りにも美学を感じる。
ソロゆえエレクトロニックな音像に寄りつつも無機質な感触はなく、時に美しく叙情的に、時にダンサブルに、或いはヘヴィなリフが軸のものもあり、アプローチは幅広い。トランペットなども飛び出す上、ラップやポエトリー・リーディングをフィーチュアしたりと、実に個性の強い10曲が並ぶ。ギター・プレイに関しては象徴的なディレイ・フレーズはもちろん、瞬発力の高いリード、華麗に折り重なるアコースティックの旋律等々…そのどれもがSUGIZOらしいのだが、そういった中でも、導入のロング・トーン一発で彼のそれと分かるのはやはり凄い、と実感。
【文】早川洋介