アーティスト名 | UNITED ユナイテッド |
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アルバム名 | Absurdity アブサーディティー |
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約7年振りの新作(10作目)は、’14年に亡くなった実質的なリーダーの横山明裕(b)を欠いての再起作。彼の後任は元ジュラシック・ジェイドの遠田譲士で、ヴォーカルには’04年まで在籍していた湯浅正俊が復帰した。重心を落としつつも攻撃的かつ確信的に疾駆するスタイルは、前作『TEAR OF ILLUSIONS』(’11年)を継承しつつ、スラッシュ本来のスピード感への立ち返りも更に示す一方、前進の気迫も明らかに見せつける。復帰した湯浅の歌唱は以前にも増して自信に満ち、迷いがない。本作は自分たちがユナイテッドであることを再確認し、未来へ向けてユナイテッドであり続ける旨の熱く強力な宣言である。
【文】小澤明久