THE UNION／THE UNION

サンダー解散後の動向が注目されていたルーク・モーリー（g）が、ピーター・ショルダー（vo／元ウィンターヴィル）と共に新たにスタートさせたプロジェクト：ジ・ユニオンのデビュー作。サンダーのほとんどの曲を手掛け、ソングライターとしても高く評価されているルークだけに楽曲はツブ揃いで、サウンド面も含めてデビュー作とは言っても、さすがに完成度は高い。この辺が、新人バンドとは違うヴェテランならではのキャリアの成せる業なのだろう。曲の持ち味を損なわず、それでいて十分な存在感があるルークのギター・ワークも健在で、彼らしいツボを心得たバッキングの巧さとセンスが光っている。
（森 岳史）