ZENITH／オータムズ・チャイルド：北欧メロディック・ロック・バンドによる叙情美に溢れた第3作目

ミカエル・アーランドソン（vo, key, g）率いる北欧メロディック・ロック・バンドによる第3作目で、本作から元ハンマーフォールのマグナス・ローゼン（b）が正式に加入。快活なポップ・チューンから、ドライでアップ・テンポなロック・ナンバー、さらに湿り気たっぷりのバラードまでヴァラエティに富んだ楽曲を収録している。バンドの一体感が印象的だった前作と比べると若干バラつきを感じさせる内容だが、ミカエルの甘美なハスキー・ヴォイスが紡ぐ哀愁と叙情美に溢れた楽曲は相変わらず高品質。ムーン・サファリのポンタス・オーケソン（g）が奏でる浮遊感のあるギター・ソロは本作でも聴き応え十分だ！

【文】Masa Eto