アーティスト名 | IN FLAMES イン・フレイムス |
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アルバム名 | I, THE MASK アイ、ザ・マスク |
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北欧メロデスのルーツをしみじみ感じさせる泣きの激情と米国流大衆指向激重感覚の融合こそ、彼らが’00年代に入って獲得した独自のモダン・メタル・スタイル。そのバランスを歌メロ主導の楽曲指向の中で今一度捉え直し、練り直したかの趣きだった前作の方向性は、2年半ぶり通算13作目の本作でよりいっそう推し進められている。エモーショナルなヴォーカル・ハーモニーとビョーン・イエロッテ(g)の泣きメロのやりとりは、過去最高レベルにスムーズ。前作から引き続きプロデューサーを務めるハワード・ベンソンによる洗練サウンドの効果も相俟って、作品全体から強烈なメジャー感が匂い立つ。
【文】平野和祥