毎年ドイツのメタル・フェス“Wacken Open Air”で開催されているバンド・コンテスト“W:O:A Metal Battle”。世界約30ヵ国の新鋭・精鋭バンドが激突するその現地決勝ラウンドに、今年はファントム・エクスカリバーが日本代表として挑む。
輝く聖剣と共に“メタルの聖地”へと殴り込み、現地オーディエンスを熱狂の渦に叩き込んでくれるに違いない彼等──その奮闘を追う特別連載:<ファントム・エクスカリバー:栄光の“Wacken Open Air”への道>の第3回をお届けしよう! “Wacken Open Air”への思いについて、今回もバンド創設メンバーであるギタリスト:Mastuに語ってもらった…!!
WOA挑戦は越えなければならないマイルストーン!
ファントム・エクスカリバーの Matsu です!
“Wacken Open Air”(以下 WOA)での“Metal Battle”決勝ラウンドの日程が近付いてきました!! 早いもので、いよいよ今月末にはヨーロッパへと旅立ちます。初めての海外ということで、興奮と不安が交差しております!
連載第3回は、WOAへの思いを記させていただきます。
実は、僕は海外のフェスについての知識が非常に疎く、ドイツに WOAというフェスがあることを知ったのは、それこそ“Metal Battle Japan”(以下MBJ)を通じてだった。MBJの第1回が開催されたのは、確か(ファントム・エクスカリバーの前身にあたる)ファントム・エックスを本格的に始めて、1年も経たないくらいの時期だった気がする。
前にも書いたと思うが、ファントム・エックスは第1回MBJに応募させてもらった! でも勿論、音源審査で落ちた(笑)。
あの年の優勝バンドはホーン・ユア・センス。初めて(’13年のEP『TRI-JOLT』収録の)「This Chaotic World Is Over」を聴いた時は、本当に衝撃的だった。世界はただでさえ広いのに、日本にこんなにも凄まじいバンドがいるのかと…。
ホーン・ユア・センスが初の日本代表になったあと、僕は彼等のライヴに通い、熱意を伝えまくって、自分たちの企画に呼ぶことができた。それが本当に本当に嬉しかった。
そんなことがあってから、もう10年くらいか…。今度は自分たちがWOAのステージに立つ機会が得られたなんて、本当に不思議な感覚です。
ただ、今は渡欧に向けた準備が大変です(笑)。フェス現地周辺にはホテルがないと聞いたので、6人用のテントと寝袋を買いました(爆笑)。
円安や値上がり続きで、ちょっと心配だった渡航費も、クラウドファンディングのおかげで用意することができた。クラファンを通じて、多くの方々からご支援をいただいて、本当に感謝しています。
ありがたいことに、WOAの前にはオランダでの単発ライヴも決まりました。まず、そこでヨーロッパ現地の感触を確かめ、その後、オランダのアムステルダムからドイツのハンブルクには、(空路ではなく)電車で移動するというパワー・プレイをカマす予定です(笑)。
“W:O:A Metal Battle”には世界各国から総勢約30バンドの代表が集結し、そこで決勝ラウンドが行なわれる。
勿論我々は、優勝以外は考えていない。しっかりプランニングし、練習、そして事前のプロモーションをすれば、きっと最高の爪痕を残すことができると考えています。
新メンバーを加え、僕自身が30歳という節目を迎えたこの時期に、“LOUD PARK”、そしてWOAへの出演という、人生最高のチャンスが掴めたことに、非常に興奮しています。
あと、“メタルの聖地”でメガデスやアイアン・メイデンなどを観るのも、非常に楽しみです!!
しかし── WOAでの挑戦は決して思い出作りでも、ただの旅行でもない。僕の究極の夢である東京ドーム公演に向けた、必ず越えなければならないマイルストーンであると感じています。
是非、ファントム・エクスカリバーの WOA での伝説の目撃者になってください!
今回もありがとうございました!!!