Matsuの自己紹介! ファントム・エクスカリバー:栄光の“Wacken Open Air”への道 第2回

Matsuの自己紹介! ファントム・エクスカリバー:栄光の“Wacken Open Air”への道 第2回

毎年ドイツのメタル・フェス“Wacken Open Air”で開催されているバンド・コンテスト“W:O:A Metal Battle”。世界約30ヵ国の新鋭・精鋭バンドが激突するその現地決勝ラウンドに、今年はファントム・エクスカリバーが日本代表として挑む。

輝く聖剣と共に“メタルの聖地”へと殴り込み、現地オーディエンスを熱狂の渦に叩き込んでくれるに違いない彼等──その奮闘を追う特別連載:<ファントム・エクスカリバー:栄光の“Wacken Open Air”への道>の第2回がここに! 今回はバンド創設メンバーでもあるギタリスト:Mastuに改めて、自身のバックグラウンドや来歴について語ってもらった…!!

Matsuの自己紹介!

Matsu
Matsu

ファントム・エクスカリバーのMatsuです!

“W:O:A Metal Battle”現地決勝ラウンドへの進出が決定して約2ヵ月──我々の出演日が、フェス2日目の8月3日(木)に決定しました!! “Wacken Open Air”(以下WOA)のフライヤーにもファントムのロゴが掲載され、「いよいよか!」という感じです!!!

連載第2回、今回は改めて私、Matsuのギタリストとしての歴史を語らせていただきます!

初めてギターに触れたのは小学生。漫画『BECK』を読んで、弾いてみたいと思った。祖母にアコギを買ってもらったものの、即挫折。ただ、『ミュージックステーション』の“’90年代リバイバル・ソング・ランキング”で登場していたX JAPANの映像に衝撃を受け、こんなギターが弾きたいと思った。

その後、母親の勧めで地元のギター教室に通わせてもらうことに。母は“ゆず”みたいになって欲しかったみたいだが、残念なことにヘヴィ・メタル・ギタリストとして“TRUE”な道を歩むことになった。ごめんね、お母さん。そしてありがとう。

これが言うなれば、ギターとメタルとの出会いだった。当時は野球部に所属していたのだが、部活が終わったら、毎日憑りつかれたかのようにギターを練習した。

少し上達して、最初の課題曲は猿岩石の「白い雲のように」だった。物足りなかった。無駄に弾き語りまで練習した。その後、教室からエレキ・ギターの貸し出しが許され、初めてのことで嬉しかったが、それでも物足りなかった。

そして次に、KISSの「Detroit Rock City」。最高だった。ここで初めてゲインという概念を知ることが出来た。ピック・スクラッチ、ピッキング・ハーモニクスを先生がプレイしてくれた時の衝撃と興奮は忘れない。この先生もランディ・ローズが大好きなメタラーで、僕にメタルのイロハを教えてくれた。片田舎のギター教室でこの先生と出会えたことは、謎であり、もはや奇跡である。w ここが人生の分岐点だったのかもしれない。

ギターを始めて1年、気付いたらラウドネスの「S.D.I.」(1987年『HURRICANE EYES』収録)を練習していた。高校に進学して、叔父さんに初めて自分のエレキ・ギターを買ってもらった。エピフォンのハニーバーストのレスポールだ。僕が当時、一番憧れていたのはX JAPANのPATAさんで、(1992年1月の3夜連続ライヴ公演)“破滅に向かって”の東京ドームで使っていたレスポールが死ぬほどカッコ良く、必死になって同じ色を探して、ようやく見つけた1本だった。本当に嬉しくて、ずっとずっと弾いていた。今でも宝物だ。

高校生になり、X JAPANのコピー・バンド、ファントム・エックスを結成。それはのちに改名してファントム・エクスカリバーとなり、今年8月にWOAのステージに立つことになる。

PHANTOM X

Matsu

PHANTOM X

Matsu Live

バンド

軽音部の顧問も最高だった。この先生は、ラウドネス、アンセム、アニメタルのコピバンでヴォーカルをしており、もちろん加入した。全校生徒の前で「宇宙戦艦ヤマト」、それとは別にメタルを知らない後輩を巻き込んで聖飢魔IIの「BRAND NEW SONG」(1999年『1999 BLACK LIST』収録)を披露したこともあった。僕自身がメタル・アスペ過ぎて鳥肌が立つが、心から楽しかった思い出だ。

その頃、ガルネリウスにも衝撃を受けて、たくさん聴いていた。SYUさんがインタビューでおっしゃっていた、「音楽にすべての情熱を注ぎこむことが出来ない人間は成功出来ない」という言葉に衝撃を受け、夏休みは友達と遊ばず、ヤング・ギターと『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ』を片手に、とにかくギターを練習しまくった。

極めつけには、イングヴェイ・マルムスティーンと出会ってしまう。「Brothers」(1994年『THE SEVENTH SIGN』収録)のイントロを聴いて涙し、ヘヴィ・メタル・ギタリストとして人生を捧げる覚悟が出来たのである。

あまり過去を振り返ることはないが、今から思うと、メタル・ギタリストとしては環境に恵まれ過ぎていたように思う。僕の人生に最高の色を付けてくれたギター、そしてメタルには、本当に感謝したい。僕が作る音楽やライヴで、自分の夢や情熱に気付き情熱を注ぐことで、その人の人生がより彩られるように、そんな願いを勝手に込めて、僕はファントム・エクスカリバーでギターを弾いている。

PHANTOM EXCALIVER

次回はそんな我々が出演する夢の舞台:WOAについての思いを綴っていきたいと思う。

今回もありがとうございました!!!