“卓越したテクニックを持つ日本人ギタリスト”たちによるスペシャル・ライヴ“Shred RACERS”、その第2回となる“F2(フレット・ツー)”が来る9月26日に全世界同時配信される。その出演者であるSAKI(NEMOPHILA, Mary’s Blood)、Li-sa-X、Ediee Ironbunny(IRONBUNNY)というテクニシャン3名がライヴに先駆け顔を揃え、トークによるセッションを展開──“Shred RACERS”に懸ける熱意やその内容について語り合ってくれた!! さらに、ゲストも含めたコラボレーションに関しても実に楽しみなアイデアがいくつも飛び出したりと、この“F2”にも大いに期待が膨らむ…!!
YG:今回は“Shred RACERS”の第2回目となる“F2”に参加するギタリスト3名に集まっていただきました。みなさん、すでに面識はあるんですよね?
Li-sa-X(以下L):SAKIちゃんとは(2016年の)楽器フェアのイベントで初めてご一緒して…。
SAKI(以下S):“NAONのYAON 2017”や“WORLD GUITAR GIRL’S COLLECTION”(’17年)でも一緒に演ってるよね。私はEdieeとも彼のラジオ番組に呼んでいただいて一緒にセッションしたり、Mary’s BloodとIRONBUNNYとD_Driveで対バンしたり、IRONBUNNYのワンマンにゲスト出演させていただいたり──もう何度も一緒に演らせてもらってます。
L:私もEdieeとは(’19年の)NAMMショウで会って、一緒ではなかったんですけど、2人ともDV Markブースの同じステージでプレイしたことがあります。
Ediee Ironbunny(以下E):NAMMではLi-sa-がプレイしてるのをこっそり観てたよ(笑)。彼女が8歳の時にレーサーXの「Scarified」(’87年『SECOND HEAT』収録)をカヴァーしている動画を観た時から「体は小さいけど、テクニックはモンスター級だな!」って思ってたし、最近の動画を観ても自信たっぷりで…とにかく巧い!
L:そんなことないですよ(照)。
E:今は高校生になって、すごくカッコいいプレイをするようになっていると思う。SAKIは──女性ギタリストのひとつの“理想形”だと思うね。優れたテクニックはもちろんだけど、チョーキングひとつとっても全身を使って表現するような妖艶さがすごく素敵だ!
S:ありがとうございます!(照)
L:そういうEdieeも、ピカピカ光っててすごくカッコいいですよ。もちろんギター・プレイも!(笑) Edieeが言ったように、SAKIちゃんは演奏の仕方とか立ち振る舞いとかがとってもカッコ良くて、自分にないものをたくさん持っているので本当に尊敬してます。共演させてもらった時も、ステージでの動き方とかすごく勉強させてもらいました!
S:そんな風に言ってくれるなんて…すっかりお姉さんになったのね(笑)。私はLi-sa-ちゃんがまだ小さい時から一緒にセッションしたりしてましたけど、当時から本当に巧くて。それからもどんどん成長していってるし、これからももっともっと素敵なプレイヤーになっていくんだろうなと。
E:俺は…?
S:Edieeはサイボーグだからプレイがまさにメカニカルですごく正確で…。
E:プロデューサーからはよく「手首が固い!」って注意されるけど…。
S:(笑)でもどこか人間っぽい“熱さ”みたいなものもあって、一緒に演っててすごく楽しいですよ。
YG:今回、3人はソロ名義での出演となるわけですが、当然、バンドで演奏する時とは意識が違ってきますよね?
L:私は高校生になってから、SAKIちゃんもNEMOPHILAで一緒にやっている葉月さん(g)と、ヴォーカルの里奈さんと一緒にLi-sa-X BANDもやっていますけど、ソロでやる時もバンドでやる時も、ギターを弾く時はいつも“楽しむ”ことを大切にしています。
E:確かに、Li-sa-はいつもニコニコと楽しそうにギターを弾いているよな!
S:バンドでは、やっぱりメンバーの相互関係が重要になってきますよね。「今はヴォーカルが前に出るところだから、自分はバックに徹しよう」とか、逆に「トラブルがあったからカヴァーしなきゃ」とか。常にステージ全体に意識を張り巡らせて、バンドの一部として動かなければ、それこそ演奏もパフォーマンスもバラバラになっちゃう。でも、その一体感によって1人では絶対に出せないようなパワーとかマジックみたいなものが生まれるのが、バンドの魅力だし面白いところだと思います。ソロでもバック・バンドとの演奏面での意思疎通は必要ですけど、基本的には自分の思う通りにやれる自由があると思うので、意識的にはより自分らしくリラックスしてプレイできますね。
E:俺はこの現代のロックに衝撃を受けてギターを始めて、その時からずっと「ギターこそ至高!」と思ってる。バンドはあくまでも俺がギターを弾くための1つのフォーマットであって、俺の目的はとにかくギターを弾きまくること。IRONBUNNYにはKotonoとMinamiという才能豊かなヴォーカリストがいるけど、俺の真意としては「ギタリストこそがバンドの華!」だと思ってるよ(笑)。