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ニック・ジョンストン『ATOMIC GUITAR』Vol.1

第10回:アルペジオのコンバイン・フレーズ

この講座のためにニックが紹介してくれるリックは毎月かなり難易度が高いものだが、今月はまさに“ライオン・マーク”級。とはいえ、フレーズを構成する1つ1つの要素は今までに紹介してきたリックの延長に過ぎないので、時間をかけて取り組めばきっとモノにできるはずだ。では、ニックの言葉から。

Nick’s Comment

この最高峰リックに挑む人に警告だよ。ここでは、ありったけの凄いことをやり尽くしている。もの凄く派手で音数の多いものを弾きたい時、こんな風にアルペジオのシェイプを2〜3種類組み合わせてフレーズを作るんだ。こういったものを10年くらい弾き続けているんだけど、正直に言って、完璧に弾けるのはマッスル・メモリーのおかげだ。手の筋肉が暗記しているから弾けるのであって、僕は個々の音には全く注意を払っていない。長年弾いているうちに、手が覚えた動きに任せて弾いているだけだよ。どんなギタリストにも、いざという時に頼みの綱になる自分だけのリックやネタがあるはずだけど、これはまさに僕の“頼みの綱”のリックの1つだね! 何か自分に使えそうなものがあるか、フレーズを分解してチェックしてみてほしい。できるだけクリーンに弾くことを心がけよう。きっと楽しいはずだよ!

Ex-1は、図1〜図3の3種類のアルペジオを組み合わせたリックとなる。この内、図2の左手のシェイプはA♭maj9のアルペジオとなるわけだが、毎月この講座をチェックしている読者ならこの形に見覚えがあるはず。そう、5弦11fのルート音を除けばCm7のアルペジオとなり、実は3月号で紹介したマイナー7のアルペジオと同じ形なのだ。図1、図3のポジションも右手でTAPする位置が違うだけで、左手のシェイプはマイナー7のアルペジオ。この講座では初めて登場するシェイプだが、5弦ルートのマイナー7のコード・フォームと関連づければすぐに覚えられるはず。というわけで、これらのポジションを“ブレイン・メモリー”に叩き込んだら、後は練習あるのみだ。

Ex-1 ニックの“マッスル・メモリー”による3アルペジオ・リック クリック/タップで拡大

●1小節目4拍では、右手で15fをTAPしている間に素速く左手のポジションを移動するように。2小節目のアルペジオでは、下降時の左手TAP音を確実に鳴らすことを意識してプレイしてみよう。

Ex-1

図1■Fm7のアルペジオ・ポジション+右手TAP

図1■Fm7のアルペジオ・ポジション+右手TAP

図2■A♭maj9のアルペジオ・ポジション+右手TAP

図2■A♭maj9のアルペジオ・ポジション+右手TAP

図3■Cm7のアルペジオ・ポジション+右手TAP

図3■Cm7のアルペジオ・ポジション+右手TAP

プロフィール

Nick Johnston

ニック・ジョンストンはカナダ出身のギタリスト。フル・シュレッドから繊細なニュアンスまで網羅する卓越した演奏テクニックと抜群のメロディー・センスで動画サイトなどを中心に話題を集め、2011年の『PUBLIC DISPLAY OF INFECTION』をはじめ、これまでに4作のオール・インスト・ソロ作品を発表。昨年9月発売の最新作『REMARKABLY HUMAN』で正式に日本デビューを果たした。本作には、ガスリー・ゴーヴァンやポール・ギルバートがゲスト・ソロを弾いた楽曲もボーナス・トラックとして収録。2017年2月にはアニマルズ・アズ・リーダーズのツアーに帯同して初来日を果たし、ライヴやギター・クリニックを行なうなど、国内でのさらなる活躍が期待されている急進中のロック・ギタリストだ。

インフォメーション

公式ウェブサイト:www.nickjohnstonmusic.com
フェイスブック:www.facebook.com/NickjohnstonOfficial

最新リリース情報

foxtails

『REMARKABLY HUMAN』/Nick Johnston

キングレコード|CD|2016年9月14日発売