NAONのYAON2025、改修前最後の野音で熱く開催 2025.4.29 @日比谷野外大音楽堂

NAONのYAON2025、改修前最後の野音で熱く開催 2025.4.29 @日比谷野外大音楽堂

4月29日(火・祝)、日比谷野外音楽堂にてライヴ・イベント“NAONのYAON 2025”が開催された。

都市型音楽フェスのパイオニアである同イベントは、出演者全員が女性であること、ジャンルや世代を超えたコラボが毎年話題となる女性アーティスト達の祭典だ。タイトル通り、これまで日比谷野外大音楽堂で開催されてきたが、同会場の改修工事に伴い、来年は横浜BUNTAIに会場を移すことが決まっており、野音での開催は今回が一旦最後となる。晴天のもと、多くの観客が詰めかけた。

オープニング・アクトのパフォーマンス後、ステージに寺田恵子が登場。MCでは1988年に第一回目が開催されたこと、SHOW-YAが今年40周年を迎え100本ライヴを行なっていることも紹介、イベント恒例のタイムキーパー神取 忍&井上貴子(女子プロレスラー)らと共にゴングを鳴らしたカウントダウンから本編がスタートした。

寺田恵子

圧倒的な音圧と華麗なステージングに磨きがかるNEMOPHILAがトップ・バッターを務め、続くのはヴォーカルのALICEを中心に年間200本のライヴを敢行するガールズ・バンドRisky Melody、ハイ・トーン・ヴォーカルとパワフルな演奏が売りのハーモニック・メタル・バンドHAGANEと、3組が勢いよく会場にエナジーを注入。寺田恵中心に若手ディーヴァ達が鎬を削るPRINCESS PRINCESSメドレーへと雪崩れ込む。

さらに、1990年代にイカ天バンドとして名を馳せたNORMA JEANがシークレット・ゲストで登場。ヒット曲「GET A CHANCE」を引っ提げ、19年ぶりの再結成に会場が大きく沸く。前半の目玉は寺田恵子 (SHOW-YA)・杏子・中村あゆみ・相川七瀬で結成されたBOMBER GIRLS。お約束の「BOMBER GIRL」(近藤房之助&織田哲郎)から、昭和のヒット曲「ロックンロールウィドウ」(山口百恵)「、飾りじゃないのよ涙は」(中森明菜)、「六本木心中」(アン・ルイス)を贅沢かつゴージャスに共演した。昭和の日でもあるこの祝日にふさわしい豪華コラボに、会場を埋め尽くした3000人のオーディエンスも大いに盛り上がり、歓声の渦がヒート・アップし、瞬く間に前半戦が終了となった。

後半戦はシークレット・ゲストからスタート。昨年放映されたTV番組『芸能人格付けチェック』の聴き比べで対決した子供達によるバンドが登場し、寺田と「限界LOVERS」のショート・ヴァージョンを共演。続いて、野音でのイベント開催が一区切りとなるため、レジェンド・ヴォーカリスト達がステージ上へ。昨年に続いての出演となる八神純子は、ますます磨きがかかる表現力と傑出した歌唱力で「パープルタウン」「思い出は美しすぎて」「みずいろの雨」とテッパンの3曲を熱唱した。二番手はパワフルでエモーショナルな実力派シンガー小柳ゆきが「be alive」「あなたのキスを数えましょう」「愛情」と高らかに歌い上げ、会場の空気感を一気に熱色に変える。

NAONのYAON 2025 1

続いて相川七瀬が登場し、「Sweet Emotion」、ALICE(Risky Melody)と共に「Blue Star」、そして「夢見る少女じゃいられない」を披露。オーディエンスを刺激的に魅了した。さらに、中村あゆみが「翼の折れたエンジェル」を挨拶がわりに激唱。「BROTHER」ではアンジェリーナ1/3(Gacharic Spin)と男気溢れる激アツなコラボから「HOWEVER」(GLAY)へ。ディーヴァ達の宴の最後を飾るのは艶のあるハスキー・ヴォイスで独自の世界観を歌う杏子。「第ゼロ感」(10-FEET)のあと、寺田恵子とのツイン・ヴォーカルで「目を閉じておいでよ」「負けるもんか」と軽やかで魅惑的なステップとともに連続披露した。

そしてSHOW-YAの登場で、本編はフィナーレへと一気に加速。リフこそロックとばかりに五十嵐☆sun-go☆美貴(g)のギターが炸裂、バンドに安定とグルーヴをもたらす仙波さとみ(b)のベース、インナー・マッスルが24インチの2バスを情熱的に心地よくヒットさせる角田”mittan”美喜(dr)のドラム、コーラスの高音が寺田の声にマッチし、バンドに彩りを添える中村”captain”美紀(key)、マイク・パフォーマンスはもちろんエネルギッシュさが年々輝きを増す寺田がその本領を発揮する。TV企画のカヴァー・シリーズからSHOW-YA的アレンジを施した「ストリッパー」(沢田研二)そして「私は嵐」を凪希(HAGANE)&mayu(NEMOPHILA)ともに歌い、「限界LOVERS」含め計5曲を披露。ギターとベース回しも見せ、縦横無尽にステージ狭しとポジション・チェンジし、オーディエンスと一体となるパフォーマンスを見せた。

アンコールでは、25組41名の出演者全員がステージで「Rock Love」を大合唱し、盛り上がりの絶頂を迎えた。薔薇で装飾されたステージ、熱い女達のバトルはすべてが150キロの直球勝負。百花繚乱の音楽の宴は派手で華やかに美しく幕を閉じた。

SHOW-YA

NAONのYAON 2025

なお、当日の模様は6月22日(日)18:00より配信される予定。

公式インフォメーション
SHOW-YA