9月21日(日)川崎クラブチッタにて、NEMOPHILAがバンド初となる自主企画・主催のライヴ・イベント“地平天成獄音道中 -地獄フェス-”を開催した。
本イベントは、バンドがデビューから6年目を迎える2025年の秋、“地獄のゆるふわ”なステージに様々なゲスト・アーティストを迎えて“獄音”をお届けしたい!という思いで企画され、出演アーティストにはSHOW-YA、RiL、NOCTURNAL BLOODLUST、NEMOPHILAという個性豊かなラインナップがステージに立った。
1st Stage:SHOW-YA
まずは、今年デビュー40周年を迎え、HR/MR界だけでなく日本の音楽シーンにおいても圧倒的存在感を放つSHOW-YAが登場、「私は嵐」からスタート。「TROUBLE」「BATTLE EXPRESS」とエッジのあるギターを軸に重厚かつ安定した力強いリズムを聴かせた。寺田恵子(vo)のエナジー全開のステージングや五十嵐☆sun-go☆美貴(g)のメタリックなギター・ワークにも会場のヴォルテージは一気に跳ね上がる。
「今日は地獄のフェス!うちらは地獄?それともエンジェル?(笑) いろんな時代を生きて来て今尚やれてるのはみんなの力、みんなとのつながりがあったから!」と寺田。「10月19日は六本木EX THEATERでライヴがあるので、是非来てください。最後はハードな曲をやって終わります!」とMC後のイントロ、ギターのリフで会場が歓声で沸きに沸いた曲は、バンドとしての最大のヒット曲であり進撃の狼煙を挙げた「限界LOVERS」、さらにNEMOPHILAむらたたむ(dr)イチ押し曲の「FAIRY」へ突入。全5曲を疾風怒濤の勢いで圧巻披露し、トップバッターさながらに華々しく“地獄フェス”の幕を開けた。



SHOW-YA セットリスト
1. 私は嵐
2. TROUBLE
3. BATTLE EXPRESS
4. 限界LOVERS
5. FAIRY
2nd Stage:RiL
ガレージ、グランジ、ブルース、サイケデリックをブレンドし、ぶっといFuzzのブースト・アップが空間を制覇。ルーツ・ミュージックを手繰り寄せ、AKIRAを彷彿とさせる現代のスチーム・パンクとMIXさせた正にNEO TOKIO SOUNDを生み出しているドラムとギターの2ピース・バンドがRiL。
2ピースならではのセッティング、ステップ&フライで激しくギターを掻き鳴らし歌うSHUSEI(vo,g)!! 1曲目は「NEO TOKIO」、そして「SKULL HELLS MOTORCYCLE」「NEW AGE」などを連続パフォーマンス。静と動を本能のままに操る熱量で見せた。イントロのパンク的なカッティングか心臓をギュッと鷲掴みする「MY HERO」「THE END OF THE FXXXING WARLD」の後のMCでは、「川崎! 調子はどうですかー? NEMOPHILAありがとう! ホントに楽しいっす。爆発して帰ってねー!」とコメント。
ラストはNEMOPHILAハラグチサンも推す「ONESTAR」! 会場をつんざく爆音と激音の交差する中、SHUSEIが高くジャンプしステージ・アウト。重厚で革新的に全8曲、ある種の凄みとギラギラ感を放射したステージに、会場は灼熱の余韻に冒されたかのようだった。



RiL セットリスト
1. NEO TOKIO
2. SKULL HELLS MOTORCYCLE
3. NEW AGE
4. SPEEEED!!
5. MY HERO
6. THE END OF THE FXXXING WARLD
7. ONESTAR
3rd Stage:NOCTURNAL BLOODLUST
続いては、重厚なサウンドと壮絶なライヴパフォーマンス!スクリームでジャンル問わず国内外の支持を集めるメタルコア・デスコアバンド:NOCTURNAL BLOODLUST。
1曲目はファンの間でも人気の高い「DESPERATE」。確かなテクニックでアタック感溢れる尋(vo)をサイドからガッチり支えるバンド・メンバー。疾走感、ツインギターの美的旋律、間のクリーンヴォイス、多彩な匠の連続に驚愕。『回せチッタ!』の一声の後、会場には巨大サークルが出現し「銃創」「A Day To Re:menber」と続く中、ゴリゴリのバンドサウンドがオーディエンスと獰猛な協奏曲を会場に創り上げる。MCでは『葉月ちゃんが動画で弾いてくれたこの曲をやらずに終わるわけにはいかないのでやります!』と尋がコメントし「Kingdom」へ!シンフォニック+圧倒的な世界観と音圧でモダン・へヴィネスのカオスが壮絶にオーディエンスを魅了した。
ラスト「Cremation」はValtz(g)のギターが空間を縦に貫くかのように響き渡り、ツーバスの激しいビートが高速マシーン化、その中で尋はサウンドを変幻自在にタクトで操り、モッシュとダイブという熱波が渦巻いた会場を颯爽と後にした。



NOCTURNAL BLOODLUST セットリスト
1. DESPERATE
2. 銃創
3. A Day To Re:member
4. Kingdom
5. Malice against
6. Cremation
4th Stage:NEMOPHILA
地響きのような歓声が湧き起こる中、主宰者のNEMOPHILAが登場。1曲目はリズム隊のスキルが劇的なビートのケミストリーをもたらす「OSKR」だ。mayu(vo)が全身で歌を表現する「RISE」、そして葉月(g)のギターが閃光を放つ「DISSENSION」と続く。アグレッシヴなヴォーカルがゴリゴリに終始曲を押し、むらたたむの魂を込めた一打一打が的確にヒットする「ZEN」を中心に中盤が構成される。
「前の3組でエネルギーを使い果たしたんじゃないの? 大丈夫? 今日は地獄へ落とされにきたんだよね!!」とオーディエンスを煽るmayu。「今日は地獄フェスのVol.1でしょう。まさに開花宣言だから、この曲をぶちかまします!」と、当日配信リリースされたデジタル・シングル「開花宣言」を演奏した。
メタルコアな部分を掘り下げた「BRAINWASH」へなだれ込み、ラストはNEMOPHILA真骨頂の和的エレメンツが織りなす「OIRAN」。お立ち台ではいつものように、和ビートを奏でるハラグチサンのベース・ソロと葉月の耽美的なソロを聴かせた。
デビュー6周年、新体制となってまもなく1年半を迎えるNEMOPHILA。自信に満ち溢れつつ、飽くなき高みへの挑戦と探究、そこへの意志をさらに強く覚悟し、煌びやかにステージに立つ。
オーラスは出演者全員を呼び込んでの写真撮影!「誰かと一緒に何かを作り上げることの難しさも勉強になった」とmayu。バンドとしての成長と進化に限界を感じさせない、さらに一段上へと駆け上るNEMOPHILAを感じた地獄フェスだった。




NEMOPHILA セットリスト
1. OSKR
2. RISE
3. DISSENSION
4. ERROR DETECTION
5. Hammer Down
6. ZEN
7. 開花宣言
8. BARINWASH
9. 鬼灯
10. OIRAN
INFO

開花宣言 / NEMOPHILA
2025年9月21日発売 | マスターワークス | 配信
5月に日比谷野外大音楽堂の全曲ライヴで披露された曲。メンバー間でせっかくだから新曲を届けよう!をきっかけに、お祭りっぽさをテーマに、観客と一緒に熱く楽しめることをイメージして作られた。そこからアレンジにも手を加え、メンバーの個性やエッセンスが前に出るように練りに練られた秀逸なナンバーが、本イベントに合わせてデジタル・リリースされた。
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