サイレントギター™20周年記念イベント “渡辺香津美とサイレントギター™を楽しもう!”@ヤマハ銀座スタジオ 2022.3.27 レポート

サイレントギター™20周年記念イベント “渡辺香津美とサイレントギター™を楽しもう!”@ヤマハ銀座スタジオ 2022.3.27 レポート

2001年に初号機となる”SLG100N”が発表され、2021年に発売20周年を迎えたヤマハのサイレントギター™。その”SLG100N”の広告ビジュアルに起用されて以来、サイレントギター™を愛用している渡辺香津美をホストに迎えたイベントが、3月26日にヤマハ名古屋ホール、27日にヤマハ銀座スタジオにて開催された。ここでは27日に行なわれたイベントの模様をレポートしよう。

イベントはナイロン弦モデルの”SLG200NW”を使用してザ・ビートルズ「Norwegian Wood」、バーデン・パウエル「サンバ・デ・アストロノーツ」のソロ演奏からスタート。フィンガー・スタイルで爪弾かれる豊潤なサウンドに、早くもオーディエンスが引き込まれていく様子が感じられた。可搬性と静粛性に優れたギターであることはもちろんだが、本機のSRTパワードピックアップシステムが表現するリアルなアコースティック・サウンドが大きな魅力であることを、早速再認識させられる。

ヤマハ サイレント・ギター 渡辺香津美 2

ヤマハ サイレント・ギター 渡辺香津美 3

続いてはサイレントギター™の開発者である何木明男氏とのトーク・コーナー。何木氏が語る開発秘話や渡辺が初めてサンプル・モデルを手にした時の話など昔話に花を咲かせつつも、渡辺から「将来的にはスマホのアプリで音作りができたり、Bluetoothで曲を流しながら一緒にプレイできたら面白いよね」とさらなる進化のアイデアが出る場面も。

ヤマハ サイレント・ギター 渡辺香津美 トーク1

ヤマハ サイレント・ギター 渡辺香津美 トーク2

ヤマハ サイレント・ギター 渡辺香津美 トーク3

何木氏とのトークに続き、アドリブ講座へ。こちらはサイレントギター™の20周年特別企画としてウェブページで公開されているアドリブ講座のリアル版といったもので、Am/G/F/E7の4つのコードを使用してアドリブをプレイするヒントを伝授してくれた。

これを踏まえて応募者の中から選ばれたオーディエンスとのアドリブ・セッション・コーナーがスタート。3名の参加者は、いずれも緊張しつつも渡辺との貴重なセッションの機会を楽しんでいる様子が伺えた。

そして再びソロ演奏コーナーへ。渡辺香津美の代表曲「TO CHI KA」とジャンゴ・ラインハルト「Minor Swing」など3曲がプレイされたが、スウィングする曲からメロウな曲まで対応できるサイレントギター™のポテンシャルを十分に引き出すプレイは流石の一言。この先も数多くのギタリストから愛され続けていくであろうサイレントギター™の魅力を堪能できた、濃密な2時間であった。

ヤマハ サイレント・ギター 渡辺香津美 1

ヤマハ サイレント・ギター 渡辺香津美 4