アーティスト名 | BRIAN SETZER ブライアン・セッツァー |
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アルバム名 | ROCKABILLY RIOT! : ALL ORIGINAL ロカビリー・ライオット!:オール・オリジナル |
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去る5月にリリースされた、ブライアン・セッツァー・オーケストラの1st作品から20周年を記念する日本編集ベスト作品『20 – BEST OF THE BRIAN SETZER ORCHESTRA』に続く、ソロ名義作品。’11年の『SETZER GOES Instru-MENTAL!』がインスト・ギターものだったから、歌ものソロとしては’06年の『13』以来8年ぶりということになる。前作がインスト、その前から8年。それが新鮮な刺激に繋がったのか、ファースト・インプレッションは、ブライアン’sロカビリー全開という感じ。クールとは俺のことだ!と叫びながらギターをカキ鳴らす(ような)ロカビリー・キングの様が、音から伝わってくる。
編成はギター&ヴォーカル、ベース、ドラム、ピアノの4人を軸にしたコンボ。そして録音はすべてスタジオ・ライヴ。それでバンドに一体感が生じたということだろう。本人も「確かに」と認めるビートルズ的㉀はグッとくる聴きどころだが、作品総じて痛快だ。昔のアメリカの“ゴキゲン”ってこんな空気だったんだろうというノスタルジーも感じたりして…。実際に体験したことはないが。ただ、昔にはない音の良さがここにはある…という点は特筆しておかなければ。ブライアンのやや歪んで明瞭なトーンは、羨ましいくらい。それ含めて…、ビート的にもサウンド的にも、「イカす!」ってのはこういうことを言うんだろう。
(福田真己)