Continue/春畑道哉:卓越したプレイで純真なスピリットを感じさせる10枚目ソロ

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アーティスト名MICHIYA HARUHATA
春畑道哉
アルバム名 Continue
Continue

CD | ソニー・ミュージックアソシエイテッド レコーズ | 2019年2月22日発売

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’87年以降、TUBEでの活動とは別に1人のアーティストとしてギター・ミュージックの可能性を貪欲に探求してきた春畑道哉が放つ10枚目のソロ・アルバム。前作『Play the Life』(’16年)は彼のキャリアの集大成とも言うべき充実の仕上がりとなっていたが、今作も負けず劣らず、作曲とプレイの両面でベストなパフォーマンスが発揮された会心の一作となった。

フュージョン的な爽快さが際立つ「Every day is a new day」では、スターダスト☆レビューの根元 要(vo)が客演したコーラスとギターの掛け合いが生み出すエモさが凄まじく、高揚感溢れる最高のオープニングを演出。そこからは音楽性の縛りなしに展開される、彩り豊かな楽曲の中を、春畑のギターが駆け抜けていく。バラード「花鳥風月」における入魂のチョーキング&ヴィブラートで聴かせる至高の泣き、シャッフル・ナンバー「FULL MOON BOOGIE」のテクニカルかつワイルドな弾きこなし、アコースティック・インスト「Symphony Blue」のハーモニクスを巧みに取り入れた繊細な表現…等々、卓越したプレイの数々は、実に多様な感情を聴き手の中に引き起こしてくれるだろう。

そして何より魅力的なのは、アルバムのそこかしこから、まるでキッズのようなプレイに対する純真なスピリットがひしひしと感じられること。そういった無垢な精神を失わないことこそ、彼の演奏が多くの人を魅了して止まない理由だと確信した。

【文】悠田ドラゴ