EVOLUTION/ディスターブド:ドラマ性と古典的な質感が高まった7作目

EVOLUTION/ディスターブド:ドラマ性と古典的な質感が高まった7作目
アーティスト名DISTURBED
ディスターブド
アルバム名 EVOLUTION
エヴォリューション

CD | ワーナーミュージック・ジャパン | 2018年12月12日発売

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いつものリズミックなグルーヴ・メタルもしつつ、アコースティック曲も複数…、演奏にも曲構成にも細かくメスを入れたことで、直線的だった曲も作品の流れにもメリハリが生まれた。ワウ・ペダルのウネるソロやアコ・ギターの繊細なアルペジオなど、ダン・ドネガンが人が変わったように良い仕事をしているのは新基軸を受けての発奮もあろうが、感情や情景の描写が実に秀逸! ドラマ性と共に古典的な質感も高まった今7作目は、オジー・オズボーン作品なみの多彩さが印象的だが、メタルとマッチョイズムの関連が根深い米国では多様性を軟弱さと捉えて否定的に見る向きも多いよう。大傑作なのにな。

【文】菅原健太