RISE／ギルド・オブ・エイジズ

米産４人組メロディック・ハード・ロック・バンドによる、’01年の『CITADEL』から実に17年振りとなる新作。ラインナップに変更はなく、アメリカのバンドらしくない湿った哀愁を湛えた音楽性も当時から大きく変わっていない。キーボードも登場するが、基本的にはギター・オリエンテッドなハード・ロック調の楽曲が中心で、まるでツイン・リード編成のようなソロやハーモニーも随所で顔を出す。叙情的な歌メロも美しいコーラス・ハーモニーも豊富なため、ファンなら存分に楽しめる内容だ。唯一惜しむらくはその音質で、もう少し立体感のある分離の良いクリアな音像だったら更に良かった！

【文】Masa Eto