KULKIJA/KORPIKLAANI 重厚かつシリアスな哀感が漂う“旅”メタル

KULKIJA/KORPIKLAANI 重厚かつシリアスな哀感が漂う“旅”メタル
アーティスト名KORPIKLAANI
コルピクラーニ
アルバム名 KULKIJA
北欧コルピひとり旅

CD | ワードレコーズ | 2018年9月7日発売

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フィンランド産フォーク・メタラーによる“旅”がテーマという第10作。一聴して随分と落ち着いた印象だが、重厚かつシリアスな哀感は『KORVEN KUNINGAS』(’08年)とも『MANALA』(’12年)ともまた異なり、かつてヨンネ(vo etc.)が「孤独に静かな時間を楽しむのもフィンランド男のたしなみ」と言っていたのを思い出す。そういえば、お祭ムードでガッツリ盛り上がりまくった昨年の来日公演でも、時折そういった面を垣間見ることができた。サバス風リフまで飛び出し、これまで以上に重々しく&生々しく響くギターに対して、フィドルとアコーディオンが更に土着性を強めているのにも要注目!

【文】奥村裕司