アーティスト名 | LIGHTLESS MOOR ライトレス・ムーア |
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アルバム名 | THE POEM ザ・ポエム |
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イタリア産ゴシック・メタラーの1st。ツイン・ギター+鍵盤を含む6人編成で繰り出すサウンドは、優美さとダークさが幻想的に混ざり合う中で、女性シンガーのソプラノにギターの片割れが吐き出す男声デス・ヴォイスが絡んで美醜の対比を描くという、今となっては珍しくすらある非常に古典的な王道ゴシック・メタル・スタイル。先人達の資産を今に継承することに重きを置いたかのような、“個性”とは縁遠い保守的な音作りではあるが、本作が初フル作ながら結成は’01年まで遡るという十年選手らしい安定感の高さも手伝って、ゴシック・メタル黎明期にタイム・スリップしたかのような心地よい感覚を味わえる。
(羽田幸一)