SCARE FORCE ONE／LORDI

コンスタントに良作を発表し続けているフィンランドのロックンロール・モンスターによる、通算７枚目のアルバム。前２作はプロデューサーに大御所マイケル・ワグナーを迎え、“’80sヘヴィ・メタルへのこだわり”を強烈に感じさせる作品だった。本作はミッコ・カルミラ指揮の下、2nd以来となる聖地フィンヴォックス・スタジオで制作されており、原点回帰…かと思いきや、メタル度は逆にアップしている印象で、その音像はもろにパワー・メタル！　ホラー映画テイストもしっかりちりばめられているが、やはり何度もリピートしたくなるようなシンガロング必至の心躍るキラー・チューンが欲しいところ。
（Masa Eto）