アーティスト名 | Mari Hamada 浜田麻里 |
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アルバム名 | Gracia グラシア |
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今年デビュー35周年を迎えた日本のヘヴィ・メタル・クイーンによる、ビクター復帰&移籍第一弾となる通算26作目。本誌的に目玉となるのは何と言っても、世界的トップ・ミュージシャンが集うNAMMショウにおいてすら実現が難しそうな、超豪華絢爛なゲスト・アーティスト陣によるバックの演奏だろう。近作のレコーディングにも参加してきた高崎 晃(g)、増崎孝司(g)、マイケル・ランドウ(g)、リーランド・スクラー(b)、グレッグ・ビソネット(dr)といった名手が引き続き辣腕を振るっている他、特に速弾きマニアが狂喜する腕利きがズラリと名を連ねている。リード・トラックとなる「Black Rain」では、ポール・ギルバート(g)が圧倒的な高速ソロを披露。プログレ風「Disruptor」ではクリス・ブロデリック(g)、ビリー・シーン(b)、そしてデレク・シェリニアン(key)という3人が超絶技巧のバトルを繰り広げ、さらにパワー・メタル寄りの「Orience」ではマイケル・ロメオがギターとキーボードで流麗な演奏を聴かせている。「Dark Triad」での壮絶なフル・ピッキングによる光速ソロを演じたのはクリス・インペリテリだ。
前作『Mission』(’16年)をも凌駕する密度の濃い劇的なハード・ロック・ナンバーが目白押しで、技巧派揃いの演奏陣の中にあっても、圧倒的な存在感を発揮する浜田麻里の迫力ある歌唱も実に強力。最後まで気の抜けない、緊張感溢れる超力作!
【文】Masa Eto