ロック・キーボーディスト:デレク・シェリニアンが、先日アメリカで行なわれたヌーノ・ベッテンコート主催のギター・キャンプ“Six String Sanctuary”にハウス・バンドとして招かれた際のレポートを送ってくれたので、こちらで紹介しよう。イベントの風景が分かるショート動画もチェック!
ラスヴェガスで開催された画期的なイベント!
去る1月23日(金)からネバダ州ラスヴェガスで開催された“Six String Sanctuary”は、非常に大きな成功を収めた。世界中から約200名のギタリストが集まり、4日間にわたって濃密な教育、交流、そして演奏の機会を経験した。
“Six String Sanctuary”は単なるギター・キャンプではなく、演奏技術、コミュニティ、そしてあらゆるレベルのギタリストをひとつにする情熱の場となった。
このキャンプではマスタークラス、全受講者を対象とした個別レコーディング・セッション、日々のジャム・セッション、そしてオールスター級のギタリストによるライヴ・パフォーマンスが行なわれた。出演者はヌーノ・ベッテンコート、スティーヴ・ヴァイ、リッチー・コッツェン、マテウス・アサト、エリック・ゲイルズ、そして若き才能 タジ・ファラント。さらに、YouTubeで著名な音楽教育者:リック・ベアトも講師スタッフとして参加した。
ハウス・バンドは僕がキーボード、ドラムにマルコ・ミンネマン、スペイン人ベーシスト:ヴィンセン・ガルシアで構成され、キャンプ全体を通じて高いレベルの演奏を支えた。全受講者は、ヌーノがこのイベントのために書き下ろした楽曲のレコーディングにも参加。さらに、ヌーノやハウス・バンドと直接ジャムる機会も得て、彼のギターやアンプを使いながらプロ仕様の環境で演奏するという貴重な体験をしていた。
僕自身のハイライトの1つは、初日の夜に行なったヌーノのカヴァー・パフォーマンスだった。セットリストにはエクストリーム、ヴァン・ヘイレン、オジー・オズボーンのメドレーに加え、ニルヴァーナやマイケル・ジャクソンの楽曲も含まれ、ヌーノの幅広い音楽性と卓越した演奏力を改めて感じる場面となった。
憧れのプレイヤーに触れた受講者の姿は感動的!
スティーヴ・ヴァイはこのイベントをこう語っている。「ヌーノのギター・キャンプは本当に楽しかった。彼はリーダーとしても寛大さでも人を鼓舞する力においても素晴らしかったし、一緒に演奏したバンドも最高だった。このようなイベントはギターそのものを祝福していると思う。雰囲気は温かく、人間味に満ちていた。ヌーノ・ベッテンコートと共演し、音楽を分かち合い、クラスを担当できたことはとても意義深かった。情熱を持ったギタリストたちが一堂に会すると、何か魔法のようなものが起きる。弦が震え、音が飛び、みんな笑顔で、指は痛み、魂は満たされるんだ」
リッチー・コッツェンはこうコメントしている。「“Six String Sanctuary”は純粋なインスピレーションだった。本当に成長を求めるプレイヤーたちに囲まれると、ギターを手にした最初の理由を思い出す。それはスキル向上やエゴではなく、つながりや好奇心、そして演奏することの喜びなんだ」
ライヴ・パフォーマンスはキャンプの中心的な要素だった。2日目の夜には、僕はスティーヴ・ヴァイと「Tender Surrender」「Racing The World」など3曲を共演した。その後ヌーノが加わり、「Frankenstein」をプレイ。最終日にはリッチー・コッツェンと彼のバンドに続き、エリック・ゲイルズとの4曲セットが行なわれた。
キャンプの締めくくりには、すべてのアーティストがステージに集まり、ジョー・コッカーの「With A Little Help From My Friends」を演奏した。
このように、多様なアプローチを持つギタリストたちと共演することは大きな刺激となった。また、受講者が憧れのプレイヤーと直接触れ合い、その喜びや興奮を顔に浮かべている姿を見ることは何より感動的だった。
ヌーノ・ベッテンコートは今回のイベントをこう振り返っている。
ヌーノ・ベッテンコート、“Six String Sanctuary”を終えて
これは俺にとって初めてのギター・キャンプで、“Six String Sanctuary”は俺が望んだ以上のものになった。バンドと招いたメンターたちは俺が選んだ最高のメンバーで、正直なところ、彼らなしには成り立たなかった。
すべての受講者と出会い、一緒にジャムったことで、彼らは演奏に対してより深い感情的なつながりを持ち、ギター演奏の哲学に沿った理解を深め、そして何よりも音楽におけるコミュニティの意味を理解して帰っていったと信じている。ギタリストが素晴らしいバンドと演奏することがどんな感覚かを学んだはずだ。
受講者たちを椅子から引き離し、SNSから離れ、本物の音楽の状況——ジャム、作曲、レコーディング——に身を置かせることは、彼らをより多面的なギタリストにした。初心者から上級者まで、多くの素晴らしい人たちと出会えたことを俺はとても嬉しく思う。本当に素晴らしい体験であり、大きな成功だった。
“Six String Sanctuary”イベントの様子
“Six String Sanctuary”公式インフォメーション
Six String Sanctuary | 4 Days and 4 Nights of Rock-n-Roll, Guitars, & More
デレク・シェリニアンのコラムを本誌で好評連載中!

ヤング・ギター本誌では、デレクが毎月影響を受けたり活動を共にしたりした伝説的ギタリストを一人ずつ語っていくコラム“デレク・シェリニアンのGUITAR GALAXY”を連載中。こちらも必見・必読!



