アーティスト名 | REVOLUTION SAINTS レヴォリューション・セインツ |
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アルバム名 | REVOLUTION SAINTS レヴォリューション・セインツ |
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敏腕が集結する新たなプロジェクトが始動した。事の発端は、リリース元であるイタリアのレーベル:フロンティアーズが、かねてから高く評価していたジャーニーのディーン・カストロノヴォ(dr, vo)のヴォーカルに焦点を当てた作品を世に送り出したいと考えたことだったようだ。この構想実現に向けて声がかけられたのが、同じく歌唱を担当できるナイト・レンジャーのジャック・ブレイズ(b, vo)、そしてホワイトスネイクを脱退し、自身のバーニング・レインの動向も気になっていた元ライオン〜バッド・ムーン・ライジングのダグ・アルドリッチ(g)だった。
このデビュー作を耳にする限り、狙いは的確だったと結論づけていい。メイン・ソングライターを、ハードライン(ディーンも一時参加)のアレッサンドロ・デル・ヴェッキオ(key)が務めたのも高い親和性につながったはずだが、優れた歌を配した、誰もが思い描くであろう普遍的なメロディック・ロック・チューンの数々が聴き手を魅了していく。それぞれ「You’re Not Alone」「Way To The Sun」でジャーニーのアーネル・ピネダ(vo)とニール・ショーン(g)が客演したのも納得である。
ここでも楽曲を活かすためのプレイに徹するダグのギターに関しては、さすがの安定感といったところ。情感豊かなチョーキング&ヴィブラートを始めとする、様々なフレージングを堪能したい。
(土屋京輔)