PSYCHOTIC SYMPHONY/SONS OF APOLLO

PSYCHOTIC SYMPHONY/SONS OF APOLLO

元ドリーム・シアターのマイク・ポートノイ(dr)とデレク・シェリニアン(key)が、元ガンズ・アンド・ローゼズのロン“バンブルフット”サール(g)、MR.BIGのビリー・シーン(b)、元イングヴェイ・バンドのジェフ・スコット・ソート(vo)と組んだスーパー・バンドのデビュー作。メンツ的にポートノイ、シーン、マカパイン、シェリニアンのアップデート版かと思いきや、意外やジェフのエモーショナルなヴォーカルを活かした歌モノに仕上がっていて、決してテク・バトル過多な超絶プログレ大会にはなっていない。

キーワードは“ダーク&ヘヴィ”と“原点回帰”。前者はデレクの色が出たのだろうが、彼のビヨビヨしたシンセとビリーの太いトーンとの相性はやはり抜群で、そんなズシリと重いバックにジェフが全く負けていないから驚いた。というか、ジャムの中から生まれたからこそのレトロ&ヴィンテージ傾向の強い楽曲群(ブラック・レーベル・ソサイアティ的な面も)に、様式美色が見え隠れするのは、まさにジェフがいるからに他ならない。ただ、意外にロンが活躍できていないのは気になるところ。長尺曲にしても、目立つソロはもっぱらデレクで、時折ロンもジャジーに切り込んでくるものの、トリッキーに暴れられるフリー・フォームのパートがそう多くなかったのが原因か? ならば、今後のライヴにより期待が高まる!!
(奥村裕司)