MELANA CHASMATA/TRIPTYKON

MELANA CHASMATA/TRIPTYKON

トム・G・ウォリアー(vo, g, programming)の重い歪み声も威圧的リフ・ワークも絶好調。邪悪さ炸裂の2作目。’80年代セルティック・フロスト時代から変わらぬ独特なダウナー感覚スラッシュ・リフが現代標準の音圧と音作りで這いずり回り、時にいきり立ち、ハム・ノイズ音と紙一重なギターが要所で不穏に蠢く。基本“激重リフ専”音楽ながら、今回はゴシック調演出も音響の組み立てが凝りまくっていて情念表現が濃厚だ。これぞまさしく世界の多くのアンダーグラウンド・デス/ブラック勢が心酔した“暗黒の祝祭”音楽の原点。ジャケットに描かれたギーガーのおぞましい絵画そのまま。本家本元の凄み。
(平野和祥)