SCORPIONS REVISITED/ULI JON ROTH

SCORPIONS REVISITED/ULI JON ROTH

例によって発売が順調に遅れていたウリ・ジョン・ロートの“SCORPIONS REVISITED”ツアーの実況盤──だが、スコーピオンズがリハーサルに使っていたホールで無観客レコーディングしたという変則的なライヴ・アルバムだ。ギター三重奏にキーボードなども加わり、現時点のウリらしいアート感覚も反映されている。荒々しさも魅力だった『TOKYO TAPES』(’79年)とはまた別ベクトルに進化し、あの曲をウリが弾くというノスタルジーよりも、35年前とは違った熟成ぶり、問答無用の美技に感動することしきりだ。中でも「Yellow Raven」のグルーヴには悶絶。2月の来日公演で涙を堪える自信がない。
(斎藤新吉)