TEAR OF ILLUSIONS/UNITED

TEAR OF ILLUSIONS/UNITED

前作『NINE』(’05年)から約5年半振りに、日本のスラッシュ/ラウド・シーンの重鎮が新作を発表。この間にヴォーカリストがまた交替しているが、その新加入のKen-Shin(クウェート出身)が逸材なのだ。ハードコア寄りのハイ・テンションな絶叫は、まさにこのバンドが長年求めていた力だろう。サウンドの方は身体に染みついた古き良きスラッシュ・メタルを土台としながらも、時代に見合ったモダンな攻撃性を加味する…という姿勢に変化はないが、クランチーなリフのキレで言えばこれはバンド史上トップ・クラスの会心の出来。とにかくせわしなく、異様に昂揚してくるツイン・リードも頭の曲から出てくる。
(斎藤新吉)