アーティスト名 | V.A. V.A. |
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アルバム名 | IMMORTAL RANDY RHOADS THE ULTIMATE TRIBUTE ランディ・ローズ・アルティメット・トリビュート |
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’82年に25歳で逝去したランディ・ローズの命日の月に合わせてのトリビュート盤。総勢12名によるギター・パートに比べると他がちと地味だが、ギタリストに捧げられた1枚だからこれでOK。ランディ亡き後のオジー・バンドに関わったバーニー・トーメ(元ギラン)&ブラッド・ギルス(ナイト・レンジャー)、KISSファミリーのボブ&ブルースのキューリック兄弟、ジョージ・リンチ(元ドッケン)が故人の同世代組で、トム・モレロ(RATM)、ジョン・ドネイズ(シャドウズ・フォール)、ジョエル・ホークストラ&ダグ・アルドリッジの新旧ホワイトスネイク組、ドゥイージル・ザッパ、アレキシ・ライホ(COB)、ガス G.(オジー・バンド)が後続。ソロも含めて異論を挟めぬほど完成された曲ゆえの結論だろうが、ほぼ全員が原典に忠実だ。刺激には欠け…いや贅沢か。
そこで異彩を放つのがモレロ。ワーミーでクレイジーにやらかした「Crazy Train」は脊椎反射で否定したくなるが、こうした各々のアプローチの意図を汲むのもトリビュート作のお楽しみだろう。今作は、キャリアの光の部分であるオジー時代のみならず、影となるクワイエット・ライオットも取り上げ、グラム・ハードの名曲「Back To The Coast 」「Killer Girls」も書いていた’70年代の姿も照らしている。モレロの切り口にも言えるが、そろそろ別の角度からランディを“発見”してもいい頃かもしれない。
(菅原健太)