弦移動を伴うプリングがうまく聞こえません…(動画&譜例)

弦移動を伴うプリングがうまく聞こえません…(動画&譜例)

弦移動を伴うプリングがうまく聞こえません…

プリングで1弦、2弦、3弦と下降していくようなフレーズがうまく繋がって聞こえません。

昔教本を読んだ時に、3本指一塊ですぐに弦移動するようにと書いてあったのですが、なかなかうまくいきません。1弦はプリングで弾いていても2弦からは結局ピッキングしてしまっています。

何か解決策があれば教えていただきたいです。

(プリンガーになりたい/20代/男性)

プリング時の軌道と指の位置が重要ポイント!

プリングする音を上手く鳴らすコツは2つあります。

まず1つ目はプリングする際の指の動き、つまり軌道を確認することです。プリング時に、指を真下の弦に引っ掛けて降ろすイメージで行なうことが大切です。

エクササイズ・フレーズ(Ex-1)を用意したので、動画(ページ下参照)と譜例で解説していきましょう。

Ex-1弦移動を伴うレガート・フレーズ

Ex-1 弦移動を伴うレガート・フレーズ

例えばこの譜例の1小節目2拍で、2弦13fのC音(薬指)→12fのB音(中指)へプリングした際、薬指が1弦を巻き込んで下に降ろすイメージを心がけましょう。ここで注意点は指が弦の真上に行かないこと。これだと、ただ指を離しているだけでプリングとは言えません。改めて軌道の確認をしてみましょう。

次に重要なポイントは、人差指と親指の位置です。この二本指でしっかり指板を挟むイメージで固定し、プリングしましょう。そもそも、親指が指板に対して平行になっていると力が入りにくいので、改めてフォームの確認をしてみましょう。

それを踏まえた上で、プリングしながら弦移動をしてみましょう。軸がブレやすいので、弦を移る際は人差指を含めたすべての指を移動させるイメージを持ちましょう。

具体的には、1小節目1〜2拍で1弦から2弦に移る際、2弦13fを薬指で押弦した段階で、中指が12f、人差指が10fを同時に押さえ、なおかつ親指と人差指がネックにしっかり固定されている…という状態を目指しましょう。次の弦においてプリングしやすいベスト・ポジションに、瞬時に移動することが大切です!

あとは理屈抜きで指の筋肉が必要なので、ひたすらプリング筋を鍛え上げる!に尽きますね(笑)。私は、“3分間ひたすら全力でトリル×3セット”という鬼畜の練習…通称ボクササイズと言っていますが、それを毎日やってました。

“今日上手くなる”と言うより“3ヵ月後に上手くなる”というイメージで練習してみてほしいです!

この質問に回答してくれたのは…

ESP MUSIC SCHOOL
福原善勝

ESPミュージックスクール