ドキュメンタリー動画の撮影でレフ板を上手く使いたい!

ドキュメンタリー動画の撮影でレフ板を上手く使いたい!

ドキュメンタリー動画の撮影でレフ板を上手く使いたい!

バンドのドキュメンタリー動画で、インタビューやレコーディング中の作業風景などを撮りたいと思っています。レフ板を使ってキレイに撮りたいのですが、上手く使う方法を教えていただけますか? 

(マコト/20代/男性)

影を打ち消すように設置すること。動く被写体にはライトを!

レフ板で光を当てると影がやわらいで上品に見えます。つまり影を打ち消すように設置するのがキホンですね。右に光源(照明)があるなら左にレフ板を置いて、両側から明かりが当たるようにしましょう。鼻やアゴの下は影になりやすいですので、下から当てるのもよいですね。

また被写体が自由に動く環境には不向きです。レフ板でキレイに光を当てられるのは被写体が決まった位置にいる時だけです。なので「この椅子にこう座ってこっち向いて作業して!」などと被写体の位置と画角をキメてしまって、そこに最適な光が当たるようにレフ板を設置して撮る…のがベストです。厳密な意味でドキュメンタリーではなくなってしまうかもしれませんが、キレイさを求めるとそうなっちゃいます。

逆に「動き回る被写体を追っかけて撮りたい!」というのであれば、カメラライト(定常光ライト)を使うのはどうでしょう。LEDのものは軽くて小回りも効きます。その際、光が強くなりすぎないように注意して下さい。光が強いとかえって影が濃くなってしまいます。パラフィン紙やトレーシングペーパーをLEDの前に貼って光を拡散すると、マイルドに明るくすることができますよ。何枚か重ねられるので、最適になるように枚数を調整してみて下さい。

なお、何をもってキレイとするかは個人によって変わります。バンドの雰囲気や作品の方向性によっては影をむしろ強くすることも考えられます。もっと本格的に映像を作り込みたい!ということであれば、企画力やコンセプト、表現力や演出力をしっかり鍛えることが大事です。「機材やテクニックはそのための【手段】である」ということを忘れないで下さいね☆